詩全集 交信 作者: 那須茄子 掲載日:2023/08/26 静寂が広がる十畳間 灯りを消して 眼を凝らす カーテンの隙間から 光りだす星を いまかいまかと 待ち続けて 息つくことも忘れる 遠くから響く 柱時計の刻む午前零時を 聞き逃すまいと 耳を澄ます まるで夢を見続けているような心地よさ うたた寝してる暇(いとま)も与えない それはふと現れた キラッときらめく軌跡 夜空を伝う叶結び(かのうむすび) おやすみの子守唄を 添える優しい星は告げた 「今宵も綺麗に詠んでくれ」と 瞬き暗黙の了解よろしく誓う 君と僕だけの静寂をともに