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第1話 始まりの始まり

初めての作品なので至らぬ点があると思いますがご了承ください。

この物語は前日談です。

本編は漫画でかこうと思ってます。

コメント、評価、拡散の方是非お待ちしています!

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”愛とは、呪いだ。”



そう、誰かが言っていた。


確かに、呪いかもなと

ひしひしと感じていた。


だから、僕にとっての結論を出そうと思う。


愛とは、呪いだ。

そして、




「愛なんて、いらない。」 


黒髪に赤毛が一筋混じっている青年は、少し低い声でひとりつぶやきながら教室の扉を開ける。


 2022年10月16日午前10時26分。


学ランを着る生徒が、ちらほらと見られるようになる季節だ。


 被告、さわ 圧彦あつひこ


「ちゃぁっす、不登校生が来てやったぞ〜…」


次の瞬間、ガラスが割れた音が学校中に響く。


そして、目をあけると…


そこには教室などなかった。


「…っ、え…?」


 富山県立帝王高等学校の教師、及びに生徒の計94名を殺害する。


「…みん…な…?」


時に、現実とは残酷だ。

運が悪かったなどといって、現実から逃げるやからも多い。

が、俺はこう思う。


「な、なに…が…」


そういう運命だったのだと。


「嘘…だろ…」


そうなる、人生だったのだと。

これは、俺が愛の呪いを゛とく゛までの物語だ。




第1話 始まりの始まり




「どうしますかね、澤圧彦?」

「とりあえず投獄か?」

「いや、死刑だな。」

「それはやりすぎじゃあ?」

ザワザワザワザワ


目を覚ますと、手足が手錠をかけられ杭に打ち付けられていた。


「うわっ!なんだこれ!?」


自分の体を見るとおふだが、びっしりと貼られていた。


「何なんだこれ…」


あたりが暗く、何も見えない。

僕のところだけ明かりが当たっている。


「起きたようだな、澤圧彦君。」


そう、若々しい女性の声が響く。

その瞬間、場が静まり返る。


すると、暗闇の中から人影が一つ現れた。

それは、高身長の水色の瞳をした女性だった。

その女性は、歩きながら銀色の長い髪をなびかせている。


「今は黙ってなさい。あとで説明してあげるから。」


そう耳元で囁かれる。


「…は、はい…」


僕はそう答えるしかなかった。

なぜここにいるのかが、まったく思い出せない。


(教室の扉をあけた後どうなったんだっけ…確か…誰かが来たような…)


閻滝九愚未えんだき つぐみ君、前に出てきたがどうした。何か用かね?」


そう考えていると、暗闇の奥の方から声が聞こえてくる。


「はい、裁判長。一つ、提案があります。」


その九愚未と呼ばれた女性が、僕の前に出る。


「提案とはなんだね、九愚未君。」


「はい、澤圧彦の今後の処分に関してですが一ついいでしょうか。」


「ほう。何だね、言ってみたまえ。」


「この件については、私に全て任せてくれませんか?」


「ほう…。と言うと…君の学校で管理すると言う事かね。」


ザワザワザワ!

静寂につつまれていた場が、一気にざわつき始める。


「あいつが管理するだと!?」

「閻滝だぞ!」

「だが閻滝の頼みだぞ…。」

「断りにくいな…。」


「静粛に。…九愚未君の頼みだ、断るわけにはいかんな。…よし、この件については閻滝九愚未君に全て任せるとしよう。それでよろしいですか、皆様方。」


そう裁判長と言われた男が、声を大にして言う。


「…そうだな。」

「任せるしかないな…」


すると、周りからは賛同のような声がちらほらと聞こえだす。


「では、そういうことで…。澤圧彦は‘うち’で預かります。」




「すまないね、手荒にやってしまって。」


銀髪の女性がそういう。


「あ、いえ大丈夫です…。」


そういうと、その彼女は僕についている手錠を外してくれた。


「はぁ。…全く、うちの業界ただでさえ人手が足りないのに…上の連中は死刑だのなんだのとぼやきおって。ホントに人手不足解決する気あんのやら…。」


そう言う彼女は、やれやれと言わんばかりに首を振る。


「あ、あの…今のは…?てか、あの後何が…」


(知りたい、あれは何だったのか。自分が何をしたのか。これは、一体何なんだ。)


その時、ふと昔の記憶が頭をよぎる。


(…魔術、か? )


「あれ、知らない…?親から聞いてないんだ。君の家系なら知ってるんじゃ…。あぁ、澤のところはあれだったな。親が親だ、聞いてなくても仕方ないか。」


彼女は間抜けにそういう。


「へ?父さんがどうかしましたか?」

「いや、何でもない。」

「はぁ…?」


「まぁ、とりあえず君に話したいことがたくさんある。とりあえずうちに来てもらおうか。」


そう言うと、彼女はニヤッと笑う。


「…へ?」


そう言った彼女は、僕の肩に手を置く。


次の瞬間、あたりの景色が一瞬にして変わる。


(まぶしっ!)



目を開けるとそこには、家と呼ぶには大きく、学校と呼ぶには少し小さな洋風の建物が建っていた。

屋根には洋風な建物にありがちなお城のような円柱型の屋根がある。


「…着いたぞ。今日からここが君の学校だ。」


そう言った彼女の顔は楽しそうにそして、どこか悲しそうに笑っていた。

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