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第15話 呪玉を求めるもの達②

初めての作品なので至らぬ点があると思いますがご了承ください。

この物語は前日談です。

本編は漫画でかこうと思ってます。

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第15話 呪玉を求めるもの達②




ガウゥゥゥゥゥウウ!!!!


茂みから出てきた獣達は、狼の様な犬型の獣だった。


その獣達が、学長に向かって襲いかかる。


「学長!!」


そう言っていると、その獣達は空中で動きが止まる。


「一匹伸せば、大人しくなるかな?」


そう言って、学長は空中で静止した一匹の獣の顔を軽く殴る。


バキィィィィィイイ!!!!


殴られた獣から、骨が砕けた音が聞こえた。

その獣は学長が軽く殴っただけなのに、牙は全て砕け、目玉は潰れ、顔は本当に殴られたのかというほど潰れ薄くなり、口から血を吹き出している。


「…え?」


圧彦は、今起こった事に理解が追いついてなかった。


「ま、そうなるわな…流石に俺は、あのバケモノ具合に慣れてきたけど…。完全にコツンって叩いたように見えたのにな。あれで学長は魔法使ってない、完全フィジカルだって言うんだぜ…。もう意味がわからないよ。…いや、やっぱ何度見ても意味わからん。」


「えっ…フィジカルって…。何なのあれ…。」


「わからん。」


そう言っていると、学長はいつの間にか獣の群れに囲まれていた。

だが、その獣たちはその獣の死体を見て後退りをしながら威嚇を続けていた。


グルルル…!!!


「…はぁ。こいつら、そんな頭良くないな。…まぁいいか。何とかなるさ。」


そう言うと、学長の横に南さんが一瞬のうちに移動する。


「えっ。えぇっ!?ちょ、何するんですか!?」


そう言って、南さんは学長の横であたふたとしている。


「私の横にいろ。じゃないと守りにくい。…こーた、圧彦!!今日の任務だ、そいつを倒せ。」


そう学長が言うと、二人はその気配に気づく。


「まじかっ!!!」


「なんだこの威圧感!?」


先程獣たちが飛び出てきたあたりから、物凄い威圧感を放っているものか近づいてくる。


すると、その威圧感を放つものの正体があらわになる。


「でっっか!!!」


「なんだこれ、狼か?」


それは、狼の見た目をした巨大な獣だった。


「…にしてもデカすぎだろ…。」


そうこーたが言うように、とてつもなく巨大なのである。


その見た目は、今学長の周りを囲っている狼と似ているがその風貌はより勇ましく、禍々しい雰囲気を醸し出している。


その獣が一歩一歩、歩いてくる毎にその圧が伝わってくる。


まるでその圧は、先日見た蜘蛛のバケモノのようだった。


「このクラスの魔獣は、初めて見た…。学長、こんなの…」


「倒せるさ、お前たち二人なら。」


学長は、張った防御壁シールドの中からそう言ってくる。


その周りにいた獣たちは、いつの間にかぐったりと倒れ込んでいた。


「自分たちの力を見くびるな!お前たちの魔法は、自分たちが思っているより強いぞ。頑張れ!」


「…はい!」


「…っしゃいくぞ圧彦!来い、雷獣!!」


そうこーたが言うと、目の前にバチバチッと電気が集まりだし、少し大きめの犬ぐらいのサイズの獣らしきものを形作る。


「俺の術は雷獣。雷を集めて伝承に残っている、あの雷獣を作り出せる。圧彦の術は空気圧だろ。」


「あ、あぁ。」


「何ができるのかは、ちょっと想像つかないけど…あいつの足止めぐらいはできるだろ?」


「うん。足止めぐらいならできると思う。」


「たぶん、あいつのコアは腹のあたりにあると思うんだ。」


そう言って、こーたはやつの腹のあたりを指す。

だが、その腹は四足歩行のため地面に向けられとても攻撃を狙える体勢ではなかった。


「あっ、あの腹を狙えるようにアシストすればいいのか?」


「おぉー!そうだ、よくわかったな!じゃ、頼んだぞ。」


そう言い、こーたはやつを睨みつける。


「さてと、じゃあやるか。」


そう言ったこーたの顔は先程とは違って、殺気をまとわせ真剣な顔つきで見ていた。

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