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プロローグ
初めての作品なので至らぬ点があると思いますがご了承ください。
この物語は前日談です。
本編は漫画でかこうと思ってます。
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「あっくん…」
無邪気な幼子の声が聞こえる。
「あっくん…!」
聞き馴染みのある声だ。
幼い頃からずっと一緒だった。
「あっくん!」
俺は、ずっと一緒に居たかった。
ここから先の未来も、一緒に生きていけると思っていた。
「何、よつは?」
幼い頃の自分の声が響く。
その幼い女の子は、その問いかけにそう答えた。
「ずっと一緒だよ、あっくん。約束だからね!」
そう言うと、彼女は小指を差し出す。
彼女と一緒にいられることはなかった。
そんなものは、淡い幻想でしかなかったのだった。
「よつ…は?」
不意に目が覚める。
体を起こすと、そこは自分の寝室だった。
「圧彦ー、起きなさーい!」
部屋の外から母さんの声が響く。
「…朝…学校か…。」
重い体を、ベッドから起き上がらせる。
「…最悪の目覚めだ。」
そう、彼は告げるのであった。