第21話
放課後になった。
俺は今日も生徒会室へと向かっている。
香苗は早退したらしい。
「失礼します」
生徒会室へと入った。中には会長の姿があった。
「琴吹君朝ぶりね」
「はい。会長」
「それで琴吹君大丈夫だった?」
「なにがですか?」
「ほら昼間とか香苗ちゃんになにかされなかった?」
どうやら会長は俺を心配してくれているようだ。
「はい。大丈夫でしたよ。あの後は特に何も」
「そっか。ならよかった」
会長は優しい人だ。心から俺のことを想ってくれているようだ。
「失礼します」
「失礼しまーす」
副会長と花が同時に入ってきた。
「あれ今日は星矢君の方が先についたようね。たまにはやるじゃない」
副会長がそう言った。
ほんとこの人はなんでこんなに偉そうなんだか……。
花はすぐにお茶をいれに行ったようだ。
そしてみんなが座ったところで会長が口をひらた。
「ちょっとみんなに提案があるんだけどいいかな?」
「なんでしょうか?」
と、俺が返事をする。
「次の日曜日にね?生徒会のみんなでお出かけしたいなーって考えてるの。どうかな?」
「すごくいいと思うわ。」
副会長がすぐに返事をした。
「私もさんせーい」
花も賛成のようだ。
「琴吹君はどうかな?」
次の日曜日か……。予定は特にないはずだ。
だったら特に断る理由はない。
「俺も大丈夫ですよ!行けます!」
「そっか!よかった!よかった!」
会長は嬉しそうにそう言った。
会長は恐らく、生徒会皆がより一層仲良くなるために提案してくれているのだろう。
「それじゃまた時間とかは、ハッキリと決めたら連絡するね!」
◇
side 会長 南 優美
うふふ。琴吹君と遊ぶ約束ができたわ。
私達が沢山琴吹君にアピールをして少しでも私達に興味を持ってもらわなくちゃ。
私の理想が現実になるようにね。
side 副会長 西田 桜
会長から突然の提案で琴吹君と遊ぶことがきまった。
ただ2人きりという訳ではない。生徒会全員でということだ。
とにかく今回の目標は星矢君が少しでも私に興味をもってもらうこと。
作戦を考えなければ……。
side 書記 乙坂 花
会長から思わぬ提案をされてしまった。
次の日曜日に生徒会の皆で遊ばないかと。
2人で遊びたいのが本音だけど、今回はそういう訳にはいかない。
会長と副会長も、星矢にアピールをしまくるだろう。
私も頑張らないと……。




