5話 転移後の紅茶
しばらくぶりに知り合いと会った嬉しさ
いやー、久しぶりにクラスメイトと話したけどやっぱいいよね!
「ところで、目が覚めたのが2番目なのは誰だか知ってる?」
「私は知らなーい」
「僕は知ってる、確か如月だった」
「如月!?あいつも来てたの?」
「メイドさんに聞いた情報によるとね」
ああ、ちなみにミーシャはメイドだ。聞くところによると、転移者一人につき一人メイドがついてるみたいだ。前に鬱で自殺した転移者がいたからとかいないとか………。
「私、如月ちゃんとあんまり喋ったことないな〜」
「「僕も」」
「如月ちゃん、あんまり人と喋ってなかったからね〜」
「というか俗にいうぼっちだよね彼女」
「話してみても根暗な感じじゃないのにね?どちらかというと彼女から避けてるよね。」
「なんでだろうね?不思議なヒトだよね〜」
「今も僕らを避けてんのかな?」
「それは違うよ、由希。なんか彼女、体中のあちこちの骨が粉々になってたらしくて、まだ絶対安静中なんだよ」
「マジで!?何その痛そうな状態」
「早く治るといいね〜」
「そうだね」
「ところでその4人の他にここに来た人っているの?真樹と柚月も来てるはずなんだけど」
「そうなの〜?」
「たぶんね」
「とすると少なくとも6人はここに転移してるな」
「そうだね〜」
「まあみんなが安静期間終わってここに来たら何人かわかるさ」
「まあそうだね」
「そろそろ昼ごはんですよ〜」
三人で話していたら広間にミーシャさんに似た服装の人が呼びかけに来た。
「わかりましたソフィアさん」
どうやら紫吹についてる人みたいだ。
…ん?なんかしっぽがないかな?
「ソフィアさんは豹人だよ?」
「マジで?」
そっかー、ファンタジーな世界だから獣人もいるのかー
そんなわけで昼食の時間になったので、明日も会う約束をして僕らは別れた。
二日後には真樹も絶対安静が解けて、広間にやってきた。
「久しぶり、真樹」
「久しぶり、由希 俺はお前との最後の会話が恋愛の邪魔かと思ってヒヤヒヤしてたぜ」
「それは自業自得 (゜∀゜)」
その次の日には、如月も広間の会話に加わった。
「もう骨折は大丈夫なの〜?」
「もう大丈夫だよ」
「「よかったなー」」
そして、この日から勇者育成訓練も始まったのである。