11話 しんだ
短いです。
しんだ………しんだ…………しんだ…………??死んだ……!?死んだ!?
しんだ?このひとはいったいなにをいっているんだろう?
まだぼうけんにでないうちになんでしぬんだ?
イミガワカラナイ
頭の中はフリーズしていたが、口から勝手に言葉が出る。
「なんでですか?」
「わからない…今までの記録を見ても、怪我をしていた人は大勢いたが、死んだ人はいないのだ」
そんなことがききたいんじゃない
なんでゆつきがしんだのかがききたいんだ
しんでないんだろ?ほんとうは
「たちのわるいドッキリはやめてください」
「残念だが事実だ。」
「うそだ」
そんなはずないじゃないか
うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ
「うそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだうそだ」
「錯乱してしまったようだ、部屋まで連れてゆけ」
そんな王の言葉を聞きながら僕の意識はフェードアウトした。
気づいたときには部屋のベッドに戻っていた。
なにも知らずにここに横たわっていた、最初に戻りたい。
眼から涙が溢れてくる、
次から次へと、止まることなく、
流れ続け、
僕の意識は再びフェードアウトしていった。
召喚編は毎日更新しますが、その後はちょっと隔日になるかもしれませぬ。