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ボロボロ転移  作者: glass cicada
第一章 召喚編
1/16

1話 日常との別れ

転移モノです!


登場人物の名前は割と適当ですので気にしないで読んでいただけるとありがたいです!

「じゃあ、今日はここまで!」

佐藤先生の号令で、6時間目の物理の授業が終わった。やっとかー、待ちわびたぜ。

「今日は最低限等加速度直線運動の三つの式だけは覚えておけよー」

え?聞いてなかったんだけどぉ?ちょっと呆けすぎたか…。

後で真樹マサキ柚月ユツキに聞いとこ。

余談だが真樹は親友、柚月は彼女だ。…はっ!非リアの皆さんからの殺気を感じる…ボクは見せつけてないから赦してー

ちなみに、更に余談だが今日僕が授業中呆けてたのは柚月と帰るからだったり…やめて!殺気飛ばさないで!見せつけて悪かったって!



「なあ、由希〜今日一緒に帰ろうぜ!」

ちょうど真樹が帰りを誘ってきた。

「お前さてはわざとだな?今日は柚月と帰るって言ったろ」

「ええ〜 お前彼女にかまけて友達を見捨てる気か!?」

うわーめんどくさい…

「別に問題ないだろ?そもそも今までずっとお前と一緒に帰ってたわけじゃなかったじゃん」

「そりゃそうだけどさあ」

「とにかく今日はだめだよ、それより等加速度直線運動の三つの式おしえてくれよ、とりあえず今日はじゃあな」

僕は話は終わりだと踵を返そうとした。が、

「お願いだよ〜」

真樹はしつこく食い下がってくる。

「等加速度直線運動の三つの式教えてやるからさ〜」

「だが断る!…あ、でも式は教えて?」

「何だその自己中すぎる要求は!式教えるから一緒に帰ろうよー」

「やだよ、誰が彼女との時間を邪魔するやつを受け入れるんだよ」

「お前 ^^; 」

「よしまたな ^^)/ 」

「いやだから待ってって〜 ;´Д` 」


…こんな調子でずっと真樹に絡まれ続けていた。いとしつこし。

いたずらに時間が過ぎてゆき、いつの間にか教室にいる人もまばらになってきている。ほら、野暮ったくて本の虫の如月きさらぎとか、チンピラ金木かねきとか、そのチンピラに口説かれてるふわふわ女子の祝賀はがとかろくなのいないじゃないか!いや、そうでもないか。ごめんね、紫吹しぶき、頭いい君をろくでもないやつにくくっちゃって…、っていやそんなことはどうでも良いんだ!なんで彼女と帰る日にこんな絡まれなくちゃいけないんや!いつもはこんな絡んでこないのに………

「お前だけ彼女持ちでましてやデートなんてズルいぞ!」

「おま…!それが本音か!」

くそっ、こいつ嫉妬してんのか!高校生なんだから彼女いたっていいじゃん!

「今まではこっそりデートしていたみたいだが、今日こそは邪魔してやるよ」

「そんな無駄なことしないでさっさと彼女作れよ!」

「ぐっ、言ってくれるじゃないか由希…じゃあ作り方教えて?」

「知るか!なんで人の彼女の斡旋あっせんしなきゃいけないんだよ。別に僕女子に顔広いわけじゃないよ!」


「由希君、遅いよ。ずっと待ってたのに…いつまで私を待たせる気?」

…しまいには柚月を教室まで来させてしまった。

ほら、怒りのあまり教室の温度が下がってきている……いや非リア(真樹)の殺気か?

「おい、由希、なんか急に寒くなってね?」

「ご、ごめんて」

「「いや、由希のせいではないと思うけど…」」

「そんなに私と帰りたくないわけ?」

「だ、断じてそんなことはな…」

「じゃあなんで来ないの?」

「そ、それはですね、こいつのs…」

「人のせいにするんだー うわー由希くん最低だね」

「うッ」

「えっ」

「えっ」


ディスられすぎて体がガタガタ震える…

ショックで視界も真っ白に染まっていっているじゃないか……

真樹め、後で覚えてろよ…絶対許さんからな…


「きゃあ〜〜〜〜〜」

「ぎゃあ〜〜〜〜〜」

「えっ」


なんだ!?急に足元の感覚がなくなって…


「「「「「「「うわ〜〜〜〜」」」」」」」

余談ですが等加速度直線運動の三つの式とは

V=v+at

X=vt+1/2*at^2

V^2-v^2=2at

です!

覚えて損はないよ!

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