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~黙示録~『英雄の残留』
暗い、暗い、黒い――。
ここはどこなのだろう――。
何かを考えようとするが、それはすぐに途絶える――。
意識がない――意思がない――。
ただあるのは暗闇のみ。
何もできない、何もすることができない――。
ただただ、流れていく――。
何秒、何分、何時間――それすら認識されないこの世界で。
ここに居たくはないのに、ここに居なくてはならない。
あれから何年経ったのだろう――。
そこでふと考えてしまう――「あれから」?
それはなにを示していたのか、思い出そうとするが、すぐに途絶える――。
再び、この暗くて何もない世界に溶け込んでいく――。
すると、この世界では見たことない一縷の光が差し込んでくる――。
光?
それがなんだったか分からない。 そして「光」は、『僕』と交わる。
「お前がここに来る必要はない」
どういうことだろう――。
口を開こうとするが、言葉を発することができない。
そして「光」が『僕』を追い出すかのように、突き飛ばす――。
すると、どこかに引っ張られる――ここには上にも下にも、方向という概念がないのに。
先程、『僕』の視界を覆っていた「光」はどんどん小さくなっていき、やがて点となる――それはまるで、『赤い星』のようだった。




