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9/24

高校3年、9月

9月。

気分転換に山登り。

何故2人で出掛ける事になったか、経緯は覚えていない。

でも、最近勉強ばかりだったから、空気が美味しい。


「先輩・・・もう駄目です・・・おんぶして下さい」


美雨ちゃんはもうへばったようだ。

フルマラソンを2連続で走ったりしてたのに、山道は疲れるようだ。


「仕方がないね、どうぞ」


しゃがむと、美雨ちゃんが背中にしがみつく。

汗で濡れてじっとりした肌。

背中に強く主張する大きな物。

非常にエロい。


しっかりお尻を支えて・・・


「先輩、揉まないで下さい・・・」


美雨ちゃんが非難する様に言う。


「なかなか位置決めが難しくてね」


そもそも、美雨ちゃんがもぞもぞ動き続けるから、色々と。

いや、人のせいにするのは良くない。


立って歩き始める。

とりあえず、休憩出来る所に。


美海ちゃんを背負って歩いていると、大きなキノコが生えていた。

多分毒キノコかな。


「ほら美海ちゃん、キノコが生えているよ」


美海ちゃんははしゃぐようにもぞっと背中で動くと、


「本当だ、食べられますかね」


器用にスマートフォンで写真を撮っている。


「食べない方が良いだろうね。多分毒キノコじゃないかな」


「・・・食べてえっちな気分になったりしたら困りますからね・・・」


美海ちゃんがぎゅっと抱きついてくる。

そんなキノコは実在するのだろうか。


「あのキノコ・・・先輩のキノコとどっちが大きいですかね?」


俺のキノコ・・・妹に栽培キット押しつけられて、育てている奴だな。

飼育ケースの大きさがそこまで大きくない上、小さいのが大量に生えるタイプだから、比べものにならない。


「俺のキノコは、アレとは比べものにならないくらい小さいよ」


ケースも見せた事有った筈だけど。

でも記憶って薄れるからなあ。


「でも・・・本気を出したら大きくなるんですよね?」


・・・?

いや、キノコが本気を出すの意味が分からないし。

水を吸ったら大きくなるって事だろうか。

そんなタイプのキノコではない。


「本気を出しても小さいと思うよ」


「・・・あ、でも・・・あまり大きくても困りますしね・・・」


そりゃ、せっかくコンパクトな飼育セットなのに、あんな大きいのが生えたら困るよね


「此処では見せられないから・・・帰りに俺の部屋に寄るか?俺のキノコを見せるよ」


「・・・!是非御願いします!見たいです!」


嬉しそうに言う美海ちゃん。

見た事あったと思ったけど・・・まあでも成長早いしね。

前見た時よりは育っている。


キノコも通り過ぎ、木陰に岩があった。

此処なら休憩出来そうだ。


「美海ちゃん、休憩していこうか」


「はい!」


美海ちゃんはひょこっと、背中から降りると、てーっと走り、ちょこん、と岩に腰掛ける。

歩けない筈だけど、最後の力を振り絞ったのだろう。


リュックからお茶を2本出し、ぴちゃっと美海ちゃんのほっぺにくっつける。


「ひゃっ、冷たいです!」


美海ちゃんが驚いた声を出す。


「はは。凍らせておいたからね」


一本を美海ちゃんに渡し、もう一本を飲み始め・・・少し飲んだところで、美海ちゃんが飲んでない事に気付く。


「美海ちゃん、飲まないの?」


美海ちゃんが遠慮がちに言う。


「あの・・・!私もウーロン茶が良いので、先輩の飲んでるのを貰えますか?」


たしか新品のウーロン茶ももう一本あった筈だけど。

間接キスになるけど・・・まあ良いか。


「はい」


美海ちゃんに俺が飲んでたウーロン茶を渡す。


「有り難うございます!」


飲み口を舐めるように舐めた後、ウーロン茶を飲み始めた。


「こっちは一旦回収しておくね」


美海ちゃんに渡したの方の飲み物・・・ウーロン茶を回収し、バッグに入れる。

・・・あれ?


「じゃあ行こうか」


「はい!」


美海ちゃんも元気になったようだ。

少し休憩したのが良かったらしい。

元気に歩き始めた。


尚、些細な会話の行き違いが有り、俺の部屋に戻った後ちょっとドタバタしたのだけど。

それに関してはまた機会が有れば。

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