大学3回生、6月
6月。
この時期、美雨ちゃんは部屋では水着でいる事が多い。
クーラーは性能悪くは無いのだけど、習慣と言うか。
眼福というか。
風邪引くといけないので、クーラーは弱めにしている。
ただまあ、今日はそんな日常の中の非日常と言うか。
何と言うか。
胸のパーツ、着るのを忘れている。
「おにーさん、どうしました?今日はやたらと視線が嫌らしいですよ」
美雨ちゃんが悪戯っぽく笑う。
「いや、本当に大きくなったなあと思って」
「・・・ストレートですね。おにーさん、変態ぶりに磨きがかかっています」
「重そうだから支えてやろうか?」
「駄目に決まってますよね」
美雨ちゃんが呆れた声音で言う。
お風呂とか一緒に入っているのだけど。
この非日常ぶりは、非常に来るものがある。
「だいたい、そこまで露出多い水着でも・・・」
確認、発覚。
フリーズ。
真っ赤になり。
「バカ、アホ、変態!どうして言ってくれないんですか!」
怒りながら、着てしまった。
残念。
「うう・・・酷いです・・・もうお嫁に行けません・・・」
恨みがましい目で見る美雨ちゃん。
可愛い・・・
「大丈夫。意中の人と上手くいかなかったら、俺がお嫁さんに貰うから」
「哲学的な事言われましたっ」
泣き出してしまった?!
そんなに嫌かあ・・・ショックだ。
「ごめん、美雨ちゃん。勿論、美雨ちゃんが好きな人と上手く行く事を応援・・・し・・・てるよ・・・」
してる、と言い切れない自分がいる。
「うう・・・やっぱりおにーさん、好きな女の子がいるんですよね・・・」
「・・・まあ、いるけどさ」
美雨ちゃんが落ち込んでしまった。
自分が進捗してないのに、負けそう、って感覚だろう。
「私、負けませんから」
美雨ちゃんは、俺を見て、宣言した。
ふと気づいたように胸をじっと見て、
ぷち
パーツをキャストオフする。
「そろそろサイズがきついです。おにーさん、付き合って下さい」
また今年も買いに行くのか。
「良いよ」
美雨ちゃんは俺の顔を見て、笑った。
「有難う御座います」
隠すのを忘れているけど。
今度はバレないように気をつけないと。




