高校入学前
次にその子と会ったのは、妹が留守の時だ。
妹が少し外出し・・・その間に妹の親友から電話。
妹が今居ない事、もうすぐ帰って来る事を伝え、うちで妹を待つ事になった。
その差は5分も無かった筈なのだけど・・・
親友がうちに来た後、妹から帰りが遅くなると連絡があり、今に至る。
「・・・そうですか」
困惑した様に、妹の親友が言う。
「どうする・・・ええっと・・・」
「美雨です。橋場美雨」
自己紹介してくれた。
「美雨ちゃん、どうする?一旦帰る?」
「良ければ待たせて貰っても良いですか?凜夏に教えて貰わないと、終わりそうになくて・・・」
宿題でもやろうとしていたのだろうか。
「宿題やる約束でもしてたの?そこの机使っていいよ。分からない事が有れば教えるよ。一応、これでも2学年上だからね」
妹の方が賢いけど。
「はい、有難う御座います」
美雨ちゃんに宿題の考え方を教えつつ、俺は横で問題を解く。
結局、妹が帰って来るまでの3時間、一緒に過ごした。
宿題は1時間くらいで終わったので、後はテレビゲームで時間を潰していた。
--
「お兄さん、お待たせしました」
天使が来た。
何時もセンスの良い服装だが、今日は一段と可愛い。
高校合格のお祝いに何が良いかと聞かれて・・・
冗談でデートして欲しいと言ったら、まさかのOK。
一生の想い出になりそうだ。
「似合っているよ、美雨ちゃん。本当に可愛い。何時も綺麗だけど、今日は格別だ」
美雨ちゃんは天使の笑みを浮かべ、
「有難う御座います。今日は何時も以上に気合いを入れたんですよ」
すっと腕を組んできた。
どきん
心臓が跳ね上がる。
「お洒落してくれて嬉しいよ。じゃあ、行こうか」
そう言って、デートを開始した。
映画に、お洒落な喫茶に、小物屋・・・
精一杯考えたデートプランだけどぐだぐだで・・・でも、美雨ちゃんは文句も言わず付き合ってくれて・・・
最後は楽しかったと言い合って、別れた。
勿論、家まで送った。
本当に美雨ちゃんは天使だ。




