4、食事会
毎回、お話が短くなってしまいすみません。
「シノ様こちらでございます。」
ダンディーな召使いにリードされ、高そうな椅子に腰を下ろした。こんな細かな装飾が施された、いかにも高そうなテーブルと椅子を目の前にすると、根っからの庶民としては体が震える。そして、私の真正面にいる美女。肩まで伸びた銀髪やグレーっぽい瞳は七色に光っている。端正な顔立ちでこちらを見る姿は、この世にものとは思えないくらいとても美しい。私の夢はこんなにも綺麗なものを創り出すことが出来るのか…。結構芸術的センスあるかも。
「...シノさん?」
何度もセルジオが私を呼んでいたようだが、美女に見とれてしまい全く聞こえなかった。この女性の美貌は恐ろしい。
「シノちゃん、紹介するよ。この女性は女神様だ。」
レオの言葉に私は不思議と納得してしまった。そうか、女神様だったのか。
「魔王のことについて、もっと詳しく君に話そうと思ってね。なにも、今日決めれとは言わないから。」
にっこりとレオが微笑むが、その微笑みにはどこか戸惑いを含んでいた。短い沈黙のあと、セルジオが咳払いをし中指で眼鏡を上げ口を開いた。
「私が、魔王について話しましょう。」
「魔王は女神によって50年周期で選ばれ、女神の加護を受けることにより不死の命を手にすることが出来ます。しかし、魔王として50年が過ぎた時女神の加護は無くなります。つまり、元の人間に戻ることになります。」
「それと、魔王は誰でもなれる訳ではなく、人間の言葉も魔物の言葉もわかる人間にしか資格がありません。」
「もしその素質を持っている人間が複数人いても、女神様が気に入った、ただ1人の人間のみが魔王になれます。」
「じゃあ、50年周期に魔王の素質がある者が生まれるんですか?」
「そうですね。」
「...なんで私が魔王に選ばれたのでしょうか?」
何故、私が選ばれなければならないのだ?50年周期に魔王の素質がある者が生まれるのなら、その者に頼めなかったのか?色々な疑問が私の脳内で飛び交う。
「俺の父は魔王だった。」
ルイスが、突然口にした言葉にレオとセルジオの制止が入る。しかし、それには気にせず話を続けた。
「父は20年前15歳の時に、女神の加護を受け魔王になった。」
「え!?20年前って、まだ魔王じゃないんですか!?」
「君をここに連れてくる二日前、父は、魔王は、死んだ。」
え..?死んだ?