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エロゲ展開?

春と和彦は有栖川学園の一般の授業で使われる校舎とは別にある部室棟へと足を運び、文芸部の部室の前で足を止めていた。


 部室の扉に1枚の紙が貼られていて、そこには


  この部屋入るべからず!!


 と書いてあった。


「ん?はる、これはなんだ?」


「いや、俺に聞かれても・・・」


 春は数十秒の間考える素振りをし、扉をノックした。


「はーい」


「あれ?有栖川?」


「あ、はるー?」


「そうだけど?和彦も居るんだが、入っても平気なのか?」


「もう大丈夫よー」


「そうか、入るぞー」


「ま、まだです!まだ入らないで...くださぃ...。」


 春が扉を開け、部室の中には春と扉を挟んで話をしていた美紗はもちろん居て、扉を開けたと同時に聞こえて来た声の持ち主咲希が居た。そして何故かメイド服を着ていたが咲希はそのメイド服への着替えの途中だった様で一瞬の間気まずい空気が流れ春は手にかけていた扉を勢いよく閉めた。


「な、なんで入ってくるのですかー、うぅー、まだって言ったじゃないですかー!!」


「ご、ごめん、有栖川が良いと言ったから平気なのかと!」


「あ、咲希ちゃん、まだ着替えてたのね...。てっきり、もう着替え終わっているのかと...。ご、ごめんね。」


「うぅぅー、は、裸見られちゃいました…。もう嫌です…。死にたいです…。」


「本当にごめんね、わざとじゃないの、だから、とりあいず着替えちゃいましょう。」


「はい...。ぐすっ...。」


 そんな出来事がありながら、会話に一切加わっていなかった和彦が「どんなラッキースケベだよ!しかもメイド服とか、これ何てエロゲだよ!ブツブツ...」などと一人で呟いていた。





「てか、なんで二人ともメイド服なんて着ているんだ?」


「なんでって言われても…、なんとなく、私が着てみたかったのよ!でも、私一人じゃつまんないでしょ?だから、咲希ちゃんにも着てもらったの。あ、樹ちゃんのもあるわよ!」


「んー、あ、そうだ!ここ来る前に樹もこの部室に有栖川と咲希を誘ってから来るって行ってたんだけど樹と会ってないのか?」


「樹ちゃんはお菓子とか飲み物買いに行ってくれたわよ!私も行くと言ったのだけれど1人で良いって聞かなかったからお願いしたの。」


「なるほど。なら大丈夫か。」


和彦はまだ一人呟いていた。


あれと似てる感じの展開に…( ゜∀゜)・∵. グハッ!!

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