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異世界ぐーたらゲーム録  作者: 娯楽作品の虜
始まりまでの物語
6/37

ゲーム6

遅くなってしまいました!

「そういえばロミーナさん」

「なんですか優希さん?あ、ウノです」

「ぐぬぬ……」

「またですか……」


この屋敷の使用人 (一応執事)になった昨日の今日で、昨日と変わらず今日も今日とて、アイナの暇つぶしのために、3人で今度はUNOに興じていた。


ロミーナさんは相変わらずの強運で大体一巡目で、一枚を残して残り6枚は、ドロー4、ドロー4、ドロー4、ドロー4、ドロー2、ドロー2を重ねて出して即UNOという実質対処不可能コンボであがりに来ている。


「てゆーか、こんなの勝てるわけないじゃない! 使用人なら私に気を使って勝たせなさいよ!」


「ですがお嬢様、わざと負けるのは許さないと仰られたのはお嬢様ですし……あ、あがりです」


「そういうのは暗黙の了解で察しなさいよ!」


「なんてワガママなんだ……」


まあ、ロミーナさんの事だからわかってやってるんだろうけど……。


「うるさいわね優希!これでも食らって大人しくしてなさい!ドロー2×4枚!」


「フッ甘いなアイナ!ドロー2×3枚!さらにウノ!」


「なんでよぉぉ!!」


「そしてあがりだ」


これでアイナは3戦3敗因みにロミーナさんが3戦3勝だ。

しかも毎回手札変わらないっていうのが凄い。


「フッフッフッ……」


「なんだ、負けすぎておかしくなったか?」


「優希さん、アイナ様はもともとおかしいのでおかしくなったら普通に戻るはずですわ」


「なるほど!流石ロミーナさん!アイナの事をよく知ってますね!」


「まあ、1度もまともになった事ないんですけどね」


「でしょうね」


会ってまだ2日だがコイツのまともになったとこなんて想像もできない……。


「あなた達……いい加減にしなさーい!!

メドローリャ!」


「だからそれはパクr……ギャー!なんで俺だけ……グフ」













「ザオラル!」


「…………」


「ザオラル!」


「…………」


「ザオラル!」


「だからなんで頑なにザオラル!?」


ザオリク覚えてないだけだよな?そうなんだよな?別に本気で復活して欲しいわけじゃないとかじゃないんだよね!?


「ザオラルじゃないわ、ジャオリャルよ……って何このデジャヴ」


「よく考えたらデジャヴって俺らが成長してない証だよな……」


まあ、アニメキャラはサザエさん方式だからいいんだろうけど現実でデジャヴってなかなか恐ろしいな……。


「い、いや、まだ1日しか経ってないのに成長も何もないし……」


「そっか、そうだよな!……ってか俺なんで死んでたんだっけ?」


「この屋敷の一番高い所から落下して死んだのよ」


「サラッと嘘をつくな!まだここ来て2日目なのにそんな所に行けるか!」


コイツ……殺人の罪の重さをわかってないな、なんて女だ……!

あ、思い出した。


「そういえばロミーナさん」


「なんですか?」


「今のやりとりで思い出したんですけど俺、昨日アイナの使用人になったじゃないですか?」


「いや、違うよ、優希。 正確にはこの屋敷の使用人だ」


「そうですね、私はアイナ様の使用人ですが優希さんはこの屋敷の使用人です」


「???」


それって一体どう違うんだ?


「どう違うんだ?って顔ですね……お嬢様からここは何処だと聞いていますか?」


「え?混沌都市カオスじゃないの?」


「なるほど、これでは誤解するわけですね……」


同情の様な表情を向けてくるロミーナさん。


なんだ?一体何を勘違いしてるんだ?


「確かに勘違いしちゃいそうね……じゃ、ロミーナ説明よろしく〜」


「はぁ……まあいいです。 えーっとどう説明したものか……。

いいですか優希さん、お嬢様様の言った事は間違いではないんですよ。 だってここは間違いなく「混沌都市カオス」って名前の屋敷なんですから」


「???」


……は?

ちょっと何言ってるか分からないですねー。


「つまりこの屋敷は都市を飲み込んだ屋敷なんです。

この屋敷自体が混沌都市カオスなんですよ。

で、私はアイナ様個人のメイドですが、優希さんはこの屋敷全体。

つまりこの屋敷に住んでる人全ての使用人なんです」


「え?なにつまり平たく言って都市全体の奴隷?」


「まあ、そう言えなくもないわね!」


「「言えなくもないわね!」じゃねぇ!お前のせいだろうが!」


「でも、私はちゃんとこの屋敷の使用人って言ったわよ?」


「言ったけども!畜生……同情なんかするんじゃなかった……どうすんだよこれから……明らかに疲労死の未来しか見えないんだけど……」


「凄いわね!未来が見えるの!?」


「皮肉だよ!」


ある意味無知ってのが一番口喧嘩強いのかもな……てかマジでキツくね?


「ま、まあ、この屋敷の住人って言っても基本的にみんな自分の事は自分でやりますし。

ここ数年使用人が呼ばれたなんて事聞いたことないですし……」


それがフラグに聞こえるのはきっと俺が腐ってるんだろうな……。

せめて逆フラグであることを祈っておこう……。


「何手合わせてるの? ついに過労死の覚悟を決めたの?」


右のこの全自動式小型イラつかせ機は無視しとこう……。


「そ、それより本題に戻りましょう! 私に質問ってなんですか優希さん?」


あぁ……ロミーナさんが天使に見えてくる……俺を気遣って話題を変えてくれるなんてなんていい人なんだ……人?そういえば、ロミーナさんって人なのか?

ウサ耳だし、イヤでも巨乳だし……メイドさんだし……完璧に人間だな!

まあ真面目に考えると人型だし多分人間だろ。

「優希さん、私達が心読めるの知ってますよね?」


「え?」


あかん、目が笑ってない……。


「まあ、別にお嬢様みたいに殺したりはしませんけどあんまり酷いと両足を切り落として放置しますよ?」


天使の笑顔ってか天使にされそうな笑顔だった。


「いやそれ普通に殺されるよりタチ悪いから! すいません許してください何でもしますから!」


「ん?今何でもするって言ったよね?」


「いや、なんでロミーナさんがその伝説のセリフ知ってるんですか!!」


絶対この人たち俺のもといた世界知ってるだろ……。


「まあ嘘ですけどね、でもあんまりおイタしてると怒っちゃいますよ?」


…………その顔は反則でしょロミーナさん……ちょっと怒られたくなっちゃいますよ


「今すぐ私が怒ってあげようか?」


「お前まで心読むな!」


心の中ぐらい安置にしてください……。


「また、本題からズレてしまいましたね」


「全く……誰のせいだか……」


「あんたのせいだろ優希」


「まあまあ、で、私に聞きたいことは?」


「いやまあ大した事じゃないんですけど……この屋敷ってどうなってるのかなって……」


「なるほど、確かにまだ2日目ですしね、じゃあこれから案内して差し上げましょう」


「えー、面倒臭いよー優希一人で行ってきたら?」


凄いこと言うなこのお嬢さま……もうなんか怒りを通り越して関心するわ……。


「てか一人で案内ってどうやってやるんだよ……」


「1人で解説してればいいじゃない」


「悲しすぎるわ!完全にほかの住人さんから白い目で見られるだろ!」


「いや……案外そうでもない……」


「は?いやいや一人芝居自分の部屋の前でやられたら変人だと思われるだろ」


「いいえ、恐らくそんな大層なことは思われないと思いますよ?」


「えぇ?ロミーナさんまで……新しいジョークですか?」


「はぁ……優希、わかってないようだから教えてあげるけどここは「混沌都市カオス」なのよ?」


「うん、知ってるよ?」


さっき聞いたばかりだしな。

一体何が言いたいんだ?


「いい?優希、恐ろしい事を教えてあげるわ」


「なんだ?もう2回死んでるから大体の事じゃ驚かないぞ?」


「私はね、友達との会話だと……」


「えぇ!?アイナ友達いるの!?」


それは驚いた……いやー、この世の中まだまだわからないことだらけだなー。


「そんなに死にたいの優希?」


「いやほんとすいませんした」


流石に命を捨ててまで言う冗談じゃない……。

命、大体 (確信)


「で、続きだけど私友達との会話だと突っ込みなのよ?」


「!!??」


「御免理解できないもう1度言ってもらえる?」


「私、友達との会話だと突っ込みなのよ?」


「……………………えぇぇぇぇ!!?突っ込みって、え?言葉の意味が違うのか!?」


「とても憎たらしいけど、その反応って事は多分言葉の意味は同じくよ、誠に遺憾ながら……」


「えぇ!?本当ですかロミーナさん!」


「えぇ、まあ本当です」


なんて恐ろしいんだ混沌都市カオス……アイナがツッコミってそれ、ゴルゴ十三が弾を外すぐらいありえないぞ!?


「全く相変わらず失礼な……よし、そんなに疑うなら会いに行ってみようか私の友達に!」


「じゃあ行きますか途中で道案内もして差し上げましょう」


「マジでか……一体どんな奴なんだ……?」

一体どんな奴なのか!!

因みに私もまだ考えてません

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