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文学少女と病院と──僕



 いきなり入院した。原因は覚えてない。ただ、激痛がお腹に走ったと思ったら、僕は病院に居た。そんな僕にとっては少し早い冬休みのような気がした。クラスの奴だって見舞いに来てくれる。担任には酷いことを言われたけど、顔が笑っていたから冗談なのだろう。
 僕の入院する病院には同じ年の雛乃っていう子がいた。
 最初の印象は凄く大人しい子だった。
 だけど、彼女は可也、わがままだった。まるで、女王様の如くわがままだった。
 彼女は時々空を見上げる。
 僕が傍に居ても完全に無視をして
 僕がどれだけ声をかけても無視をする。
 僕は何がしたいのだろう。
 僕は彼女になにをしてあげたいのだろう。
 いつの日か、僕の手が彼女に届くことは出来るのだろうか。僕が彼女の望むことをしてあげれるのだろうか。

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