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新人探索者大会 アレックスVSカイル 後編

※注意です。かなり過激で気分を害する方がいるかもしれません。平気な方はネタバレがありますのでスクロールして下さい。

 ネタバレ防止の為に少し進めた所に具体的な記述があります。苦手な方は今すぐにブラウザバックするか確認をしていただきたいです。

























































 具体的にネタバレすると、原子爆発を使う描写があります。

 少しでも不快になった方はここでブラウザバックを推奨致します。



























































 カイルが指を鳴らすと鋭い氷柱(つらら)が360°に放たれる。


 マジかよ!この戦い方だと魔力切れはもう考えない方が良いな。


 次々と襲う氷柱を避けながら距離を詰める。

 距離が近づくにつれ、氷柱が当たらないスペースも猶予時間も少なくなる。


 これ以上は危険を犯さないと近づけない!が、行くしかない。


 進む道も戻る道も無き嵐を突き進む。


 (間合い2m、行ける!)


「これも避けるとはやるね」


 カイルが歯を見せると同時に土の壁と炎の渦に包まれた。

 その間も氷柱は襲い続ける。


「人と言うよりダンジョンボスと戦ってるみたいだ」


 大きく下がる。

 俺が大きく下がった事を確認したアレックスは氷柱と土の壁を解く。


「俺のとっておきで決めてやる」


「全部避け切ってやるよ!」


 カイルが笑いながら声を掛けてきた。


 今攻撃に行っても炎で焼かれる。壁も出されるかもしれない。

 今は様子を見るしか無い。


 カイルに応える。

 無意識のうちに口角が上がっていた。


 フィールド空高くに魔力が集まりだす。


「原子力って知ってるか?」


「言葉は聞いた事ある。意味は知らないけど」


 2つの物体が創り出される。


「爆発的なエネルギーが降り注がれるんだがな、それを魔法で再現してみた」


 これは確実にやばい。どうする?このままだと負ける!


「俺は回復できるがアンタは俺の魔力が尽きるまで耐えられるかな?」







「あいつ、ここら一帯を吹き飛ばす気か?」


 結界を担当する魔術師は驚愕する。


 Bランクである為、ちょっと優秀な新人達の攻撃は全て防げると自負している。

 そもそも結界を破れるほどの実力の持ち主はこの大会には出場しない上、結界を壊さないようにコントロールは出来る筈。

 聞いてないぞ!化け物がいるなんて。


 周りの一流探索者達も慌てふためく。



「ギルドマスター、どうしますか!?」


反魔力物質(アンチマナマテリアル)をぶつけろ!」


「了解しました!」


「クソッ、あいつ何しでかそうとしてんのか!」


 眉を顰めながら呟く。唇からは血が流れていた。







「俺の最高の一撃、『原子爆発(アトミック・ブラスト)』」




「…あれ?」


「終了!終了!カイル・アキリー、観客をはじめとする人命に関わる行為の為失格!勝者、アレックス・ビューラー・ドライアー!」






―――――――――――――――――――――






「バッカモン!お前、あそこ一帯焦土にする所だったぞ!」


 元々のイカつい風貌を更に険しくしたギルドマスターに説教される。


「いやね、「結界があるから安心して全力を出してくれ」みたいな事言われたから全力の一撃を出そうとしただけだよ」


「程度というもんが無いのか!?あの一撃を防げるやつなんか王都にもいるか怪しいのだぞ!」


 テーブルをバンバン叩くギルドマスター。テーブルはボコボコに凹んでいる。


 (あー、耳と頭(いて)ぇ)


「テロリスト認定されてもおかしくなかったぞ!謹慎しながら処分が決まるのを待ってろ!」


「は〜い」


 (やっと終わった、帰って寝よ)


「なんだその返事は!反省してんのか!」


 結果、『探索者ギルド主催の大会10年出場禁止』の処分が下された。

「この世界放射線はどうなってるのか?」と疑問があると思います。

 この世界は植物から動物、地面に至るまで大なり小なり魔力を保持しています。その魔力が放射線をガードしているので影響はレントゲン写真位まで抑えられます。


 もう一つ、「カイルってこんな緻密な魔法コントロール出来るの?」と思った方もいるかもしれません。

 カイルは狙った所に撃てないだけです。

 変化球で例えると変化量は自由自在に操れるが、狙った所へは投げられないみたいな感じです。

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