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新人探索者大会 アレックスVSカイル 前編

「俺が勝ったら俺達のパーティ入ってよ」


 相手のカイルに嘆願する。

 今の悪魔の聖騎士パラディンオブフィーンドは前衛がエンリカだけなのに対して中衛1、後衛2とバランスが悪く回復役(ヒーラー)も居ない。

 どうやらソロらしいし、絶対パーティに欲しい。


「大丈夫、俺が勝つから」


 観客達全員を合わせても足りない程2人の間に熱が籠る。


「試合開始!」


 開始と同時に踏み出す。

 アレックスは雷をバリバリと纏いながら居合いの構えで踏み出した。


 電気を通しにくい手袋しておいて良かった。


 刀をナイフで受け流し、左腕を蹴り上げる。


「っつ」


 顔を顰めたカイルは間に土の壁を作って追撃を防いだ。


「感触的に骨に罅位は入っている筈…」


 土壁が崩れる。

 崩れた瞬間に居合の構えをしたカイルが目の前に現れる。


「危ない」


 動く物を反射的に避ける事で何とか避けらることが出来た。

 まるで全ての行動が攻撃に繋がっている。行動に無駄が無い。

 益々パーティに入れたい。

 …ちょっと待てよ、普通に左手使ってたぞ。一瞬で使える程度にまで回復させたのか、しかも難しい自分に。


「これも避けるか。こっちも使うか。岩の弾(ロックバレット)


 無数の岩が次々と宙に浮かぶ。


 (これ避けなきゃなのかよ)


 カイルが右手を動かすと四方八方、では無くニ方五方くらいに飛び散った。


 (凄まじい速さとランダム性、だけど俺が危ないのは精々2、3個位。これなら…)


 岩の弾(ロックバレット)が放たれた側から新しい物が生成されていく。


 (こんなの魔力が保つはずがない。少なくともランディは数十秒で尽きる。暫く耐えれば…)


 岩と同時にカイルが雷を纏いながら突っ込んできた。その間も岩の嵐は止まない。


「被弾お構いなしかよ」


 舌打ちをしながら避ける事に集中する。


 この時、アレックスは知らなかった。これまでカイルは魔力量の5%も消費していない事を。






 (くそっ、どんだけ魔力あるんだよ。一撃KO以外はすぐ回復。こっちはギリギリ躱せる一撃くらったら限りなくアウトに近い攻撃を避け続けろとかおかしいだろ)


 10分近く岩は同じペースで生成され続けている。


 岩の弾(ロックバレット)を避ける。隙を突くカイルの攻撃を受け流す。

 何回も繰り返し攻撃を凌ぐ。


 一瞬、ほんの一瞬だけ視界から外れることが出来れば刀は何とかなる。

 まともに思考する時間は無い。かと言って考え事をしながら避けられない。


「考え事とは余裕じゃん」


 カイルの声で意識が現実に引き戻される。岩の嵐は止んでいた。

 カイルはアレックスとの距離を詰めていない。しかし、右手を地面に触れている。


「ミスった!」


凍る世界(フリーレン・ウェルト)


 フィールドいっぱいに浮かび上がった魔法陣から肌を引き裂くレベルの冷気が会場一杯に立ち込める。


「こっからは派手にいくぜ」


「こいつの魔力、無尽蔵かよ」


 興奮して舌を出すカイルに対して俺は苦笑するしか無かった。

 本編でカイルはアレックスの事「誰だよコイツ」みたいな反応しています。カイルは人の顔を覚えられないタイプです。どこかで見たなとは思っても思い出せないあれです。


 明日も出ます。

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