表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/9

新人探索者大会一回戦

『第二試合!今年が初出場!剣、魔法、回復までやれる未来の大英雄候補!カイル!アキリィィィー!』


 カイルは刀にかけた右手はそのまま、左手を軽く上げて観客に応える。


 (眠い、昨日楽しみで中々寝られなかった…)


『続いては今年がラスト!華麗な盗賊(シーフ)!ウィィィィィィル!ロォォォォーズ!』


 丈の短いズボンにタンクトップのウィルは観客に応えて大きく手を振りながら歩く。


「第二試合!開始!」


 両者一斉に前に踏み出す。

 一気に抜刀したカイルの刀がウィルの首筋を捉える………ところで間一髪で横に避ける。


 腕を伸ばせば頸に届く。


 (体勢は崩れたが行ける!勝った!)


 武器を持った手を伸ばす。ウィルの口角が上がる。


「貰った!」


 ウィルの手が伸びた瞬間、少し遅れてカイル

も笑みを浮かべた。


稲妻の鎧(ボルテックアーマー)


 瞬く間に身体から溢れ出すように出た稲妻に身を包まれる。


「っっっっっ!」


 咄嗟に手を引こうとするも、ウィルの手はもう止まらない。

 稲妻に触れたウィルは声も無く地面に倒れた。


「ウィル・ローズ戦闘不能!カイル・アキリーの勝利!」


『決まった〜!一瞬で作った雷の鎧でカウンター!余りにも強い!』






―――――――――――――――――――――






『第三試合!まず入ってくるのは正統系魔法少女!メアリー・マチャド!!!!!』


 ドレスとおしゃれな私服の中間のオシャレな服装の少女がトンネルから出てきた。

 夏がすぐそこまで迫ってきている事を感じさせる日差しでメアリーの長い赤髪が煌めく。


『続いて初出場!最年少本戦記録を樹立した剣士!エンリカ・ロハス!!!』


 首や肩を回しながら最初の立ち位置に着く。


「良、良い試合にしましょう」


「斬る!」


 眠たそうなエンリカの目がカッと開いて答える。


「試合開始!」


 合図と同時に両手で剣を持ち、鮮やかな赤髪を靡かせながら距離を詰めるエンリカ。

 それに対し、開始の瞬間から詠唱を始めたメアリーは後ろに下がる。




「逃げても斬られる事は変わらないわよ」


 矢継ぎ早に襲いかかるエンリカを魔法を駆使してギリギリで避ける状況が数分続いている。


 攻撃を避けられたエンリカはすぐさま方向を切り替えて再び真っ直ぐ襲いかかる。


「ここ!尖岩の壁(エッジ・ウォール)


 エンリカの目の前の地面に魔法陣が浮かび上がる。


 止まれない…ならば!


 地面から伸びてくる複数の尖った岩がエンリカに襲いかかる。

 鮮血のような赤い物が宙を舞った。しかしそれは血では無い。


「!!!!!」


 メアリーは目と口を開けて立ち尽くしている。


 危ない。熱くなりすぎたわ。

 咄嗟に岩を全力で叩いて跳ばなかったら負けていた。


 両手に残る痺れに笑みを浮かべる。


 あれだわ、なんでこんな熱くなったか分かった。メアリー?ってやつランディの戦闘スタイルに似てるのよ。避けまくってチクチクしてるとことか。

 これからランディ相手と思って全力で行く!


 エンリカの目つきが変わる。集中しているメアリーだけで無く、会場にいる全員が雰囲気の変化を感じた。

 1秒前まで鮮やかな赤髪も、今は燃えているように見える。


「行くわよ!」


 余りの猛々しさに一瞬気押されるメアリー、その隙を見逃す程エンリカは弱くない。

 メアリーが気がついた時にはエンリカの剣は振り終えていた。身体には浅い袈裟斬りの痕が残っている。


 背中から倒れるメアリーを見届けて審判が宣告した。


「メアリー・マチャド戦闘不能。エンリカ・ロハスの勝利!」






―――――――――――――――――――――






『今日最後の第四試合!まず登場するのは暴走系魔術師!ランディィィィ・カーター!』


 跳ねるように登場したランディは両手を振って観客に応える。


『続いては推薦枠!前回大会ベスト4の二刀流剣士!ジョーダン・マッケンジー!』


 肩や胸だけを防具で守った短い紫髪の少年が駆け足でやって来る。


「試合開始!」


 先程の2戦と同じように2人は距離を詰める。

 魔術師に似合わず近接戦闘を仕掛けるランディの反応にジョーダンの少し目が見開く。


 エンリカ以外の剣士と戦うのは初めてだけど二刀流のエンリカと思えば大丈夫でしょ。


 ジョーダンの右の剣を杖で受け止める。


「っっっ!」


「隙あり」


 一瞬固まったジョーダンを蹴り飛ばし、詠唱を始める。

 身体強化された蹴りを喰らったジョーダンは地面に打ち付けられて立ち上がれない。


氷の槍(アイスランス)


 人間を横にした程の大きさの槍が動けないジョーダンに命中した。


 ランディは再び詠唱を始める。


「勝負有り!ストップ!」


 もう1発の氷の槍(アイスランス)を放つ直前、レフェリーストップがかかった。


「なんだ、もう終わりか」


 そう呟いたランディは手を軽く振りながら控室へ戻る。

 明日は出るかわかりません。海万(うみよろず)的には近いうちに終わるまで新人探索者大会編出したいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ