序章
書ける時に書いていこうと思います。
よろしくお願い致します。
序章
今から3世代前の昭和の時代。
1971年から1974年。
第2次ベビーブームの時代に生まれた一人の子に授けられた名前は、知子。知を養って育って欲しいと思いつけられた名前である。1973年、8月18日に大きな病院で元気に生まれた。
両親の生まれは、昭和の初期の生まれで、戦争を小さいながらに経験していた時代の世界も混乱を情勢的にきたす時代だった。10月にはオイルショックという背景が特に有名だ。
そして、初の子供だ。どれほども可愛かったのだろうなと思われるのだが、すぐにでも次の子も。と思ったのだろう。
次の子が生まれたのは、1974年7月18日。大きな病院でとても元気に生まれた。名前は、泰生。安らかに落ち着いて育って欲しいと思い名付けられた名前。
当時では珍しい二階建てアパートの一角が、両親が結婚してから構えていたおうちだった。
1人目の子が生まれた後、次の子もすぐ授かったため、両親は、母方の祖母の実家にその子を預けた。
そこでは、その子のことを見てくれる、優しい伯母さんがいてくれた。
既に2人の男の子を肝っ玉太く育てている。
祖母は、旦那を戦前に亡くしており、お家柄も上等な位の地主だ。
それでも、慎ましやかに日々広大な農家を営みながら過ごしていた。
その母の実家は、大家族。兄妹は6人兄妹。1番初めに生まれたお姉さんは、小さくして既に亡くなられているが、仲のいい兄妹である。今は、長男が跡を継いでほかの兄妹は、それぞれの地で子を生したりし家庭を築き始めていた。
子を生し、家系を繁栄させていく事が普通の事だったため、令和の世になった今のような少子化対策をと大々的に言い出しているのが、本当に時代の流れだなと思われる。
日本は、一体今どちらに向かっていっているのか。沈没する大きな船に乗り込んで、いるようで危うい。
それでも、日々あくせくした日常を送りながら何とかなっているのだから疑問だ。
そんな時代から成長して行った、数奇な運命の2人の子供の物語。