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異世界姉さん美人妻二人、両手に花…勇者の本音は  作者: 安藤昌益


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食べたものは大丈夫らしいわ

「なんか、この町全体に違和感を感じないか、と言っているんだが?どうだ感じないか?」

「そういうことは、食事を取るまえに言って欲しいんだけど…。」

「その通りだ。まさか、生の虫とか、腐ったものを食べていた、と言うことはないだろうな?」

 2人が、彼が心配することを無視して、腹に手を置いて、具合が悪くなっていないか心配するようなのを見て、カークは苦笑し、可愛くお待ったりもして、

「食べたものはちゃんとしたものだよ。ちゃんと確かめた。事前にな、確かめと置いた。」

 安心した、という2人の顔を見ながら、

「その後、急速に外の気配が危ないものに入れ変わった。」

「そういえば変な感じ…。」

「確かに、おかしいな。」


「だんな様?一寸、取ってくる物があるから、抜けていい?」

「わ、我もじゃ。だんな様、少しの間、任せてもいいか?」

と言って、二人は姿を消した。

“それはそれでいいのだが、困ったな。”

とカークは、異様な集団を相手に困っていた。ゾンビか、体を乗っ取られた人間とかの集団が町の致処には徘徊し、3人を包囲しているとばかり思っていたのだが、目の前にいるのはそんなのものではなかった。

 美少女の集団だった。どうも年の頃は16、7で、やたらに体、というか胸が成長したのが多い、その上に、身を固めるスーツというかなんかが、露出は多いは、体の線をやたらに強調しているわなのである。剣や槍を扱う者、その剣や槍がただならぬものなのだが、から複数の重兵器、ミサイルからビーム砲まで、を操る者まで多種多様で、かつ統率がとれている。委員長とか生徒会長とかの声まで聞こえてくる。“ど、どこの漫画やアニメの、ライトノベルの世界だ?”と心の中で自問していた。とはいえ、

「うわー!」

「きゃー!」

と容赦なく、拳と蹴りでたたき伏せ、火球、らいげき、衝撃波、ビームなどで吹き飛ばし続けていた。

「おっさん。おばさんに見棄てられたんじゃない?写装!う、う、どうしたの、か、体が痛いー!」

 次の瞬間、カールの拳で倒れた。

「耐えられない力を写し取るのは身の破滅だよ、お嬢ちゃん。」

 そう言いながら、電撃を纏った剣で斬りつけてきた二人を、彼の剣は切り裂いていた。

「お待たせ~。」

「待たせたな。」

「な…なんだ、その格好は?」

「いえ、私達が本当の女の美しさの見本を見せようと思って。」

「いや、やはり、我らも合わせたほうがよいのっはないかと…な。」

“こんな子供に目移りさせないわよ!”と言う目だった。

「子供に目移りするわけが、ないだろう。」

“20歳くらいだと良かったんだが…。いやいや、そういうことではないか。”

 二人は、どうやったのか、扇情的な戦闘着姿で帰ってきたのだ。

「おばさんが、色づいて~!」

「何ですってー、小娘が!」

「尻の青い子供がー!」

“おいおい手加減してやれよ。”

 怒りの二人に、美少女戦隊は善戦する場面もあったが、敵するものではなかった。3分の2は、カークが倒したのだが、二人を援護しながら。

「数人は、生きているな。情報は得られるだろう。そっちは…。」

 彼の目に、全裸にした少女達を死なない程度に甚振っている二人がいた。

「全く馬鹿にして。」

「もう少し、礼儀をだな…。」


 気を失っている十数人と近くにあった飛行体を確保した。

「こいつら何者かしら?」

「カークのいう異世界からか?」

「分からない。だから、あいつらから聞き出す。ショク達に伝えないとな。今までとは、違う戦いになりそうだな。心しないとな。」

「そうですね。」

「新たな戦争か。」

「ああ、そうだ…が、何で裸になる?」

 いそいそと服を脱ぎだした二人は、

「あの様な小娘に、惑わされないように、た~ぷり、私たちの魅力を染み込ませようと。」

「強くならないとな、我ら3人は。それだけだぞ。」

 裸になってから、もじもじ仕始めた二人に、苦笑いしながら、

「その通りだな。」

と言って、カークは抱き締めるしかなかった。


(終)



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