放課後になり公園へ
「こっちの世界のこと学んでくれって師匠がね。名前もこっちに合わせたよ」
「改めてよろしくね。私もそっちの世界のこと学びたいな、魔法とか」
「良いよ。魔法力も回復したから、教えるよ」
「ありがとう、パッキーちゃん!」
手を握ってお礼を伝える。握った手をぶんぶんと振る。
このまま踊りたくなるぐらい、うれしい出来事だった。
「おーい、先に委員会のお話聞こうね」
パッキーちゃんの声で、我に返る。
「そうだね。まずはそっちが優先だね」
パッキーちゃんと手をつないでそのまま歩いていく。
説明を終えたあと、元の教室に戻ると部活動の説明を受ける。
「部活かあ」
「ユカリちゃんは運動得意?」
前の席にいるパッキーちゃんが聞いてきた。
「あんまり……」
「そっか。なら文化部行こうよ、文化部」
パッキーちゃんはしょんぼりして話す私と一緒に文化部で興味のあるものを探す。
「天文部とか面白そう」
「ならそこに行ってみようか!」
パッキーちゃんのの言葉に、元気よく答え、天文部の教室に向かう。
天文部の入部届にサインする。
「月の満ち欠けとか星の観察になるから、夜空の観察が基本になるかな」
先輩から説明を受け、星座盤を受け取る。
「週に一回報告会があるから、その日は予定空けといてね」
教えてくれた先輩にお礼を言い、パッキーちゃんと部室を後にする。
「今日はこれで終わりです。明日からはしっかり勉強していきましょうね」
担任の先生がホームルームを終わらせ、今日は解散となる。
「帰ったら公園に来てね」
パッキーちゃんと約束した私は家にまっすぐ帰り、急いで着替え公園へと向かう。