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昔と今をつなぐ鍵  作者: 雪陽炎
第2話 動き始める新年度
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魔法でまとうコスチューム

「そうだ!ねえ、パッキーちゃん。変身する魔法を教えてよ」

「え良いよ。まずは変身する姿をイメージしてね……」

 私の声にびっくりしたパッキーちゃんが教えてくれた魔法を、唱えてみる。

 黄色が混じった橙色の光が、私を包むこむ。


 光が収まると私の姿は変わっていた。

 イメージした通り、とんがり帽子をかぶってマントを羽織っていた。

「できたー!色もイメージ通り」

「どうやったの、ユカリちゃん」

「服と一緒で魔法を着てみたの。魔法って身近にあるものを使うんでしょ?」

 説明していたら、クラっとしてきた。

「初めて魔法使ったから疲れちゃったのかな?少し休もっか」

 パッキーちゃんは私をベンチに横にさせ、膝枕する。


「そういえば、これってどう使うの?」

 ポーチから星座盤を取り出し、私に聞いてきた。

「それはね、もう少し暗くなったら空にかざして……」

 私はベンチで横になったままで説明して、星座の確認もする。

 向かい合わせに見た星座盤に、私とパッキーちゃんの顔が映っていた。

「りゅう座、北斗七星、おおぐま座、りょうけん座、かんむり座……面白いね」

 パッキーちゃんは星座の名前を見て楽しそうに声を上げる。


 日が暮れなずむころには動けるようになった。

 しばらく練習して魔法に慣れよう、そうパッキーちゃんと約束した。

「倒れちゃうんなら、眠る前に練習しよう」

 練習がてらパジャマの上に魔法で服を出すと、すぐに眠気が来た。


 翌日、目が覚めて学校に行く。

「ユカリちゃん、昨日どうしたの?」

 クラスメイトから質問を受け、バッキーちゃんといたことを話す。

「みんなもパッキーちゃんと仲良くなりたいんだよ。私もみんなも」

 クラスメイトに諭され、ほかの子たちとの交流も大切にしようと心に誓った。


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