魔法でまとうコスチューム
「そうだ!ねえ、パッキーちゃん。変身する魔法を教えてよ」
「え良いよ。まずは変身する姿をイメージしてね……」
私の声にびっくりしたパッキーちゃんが教えてくれた魔法を、唱えてみる。
黄色が混じった橙色の光が、私を包むこむ。
光が収まると私の姿は変わっていた。
イメージした通り、とんがり帽子をかぶってマントを羽織っていた。
「できたー!色もイメージ通り」
「どうやったの、ユカリちゃん」
「服と一緒で魔法を着てみたの。魔法って身近にあるものを使うんでしょ?」
説明していたら、クラっとしてきた。
「初めて魔法使ったから疲れちゃったのかな?少し休もっか」
パッキーちゃんは私をベンチに横にさせ、膝枕する。
「そういえば、これってどう使うの?」
ポーチから星座盤を取り出し、私に聞いてきた。
「それはね、もう少し暗くなったら空にかざして……」
私はベンチで横になったままで説明して、星座の確認もする。
向かい合わせに見た星座盤に、私とパッキーちゃんの顔が映っていた。
「りゅう座、北斗七星、おおぐま座、りょうけん座、かんむり座……面白いね」
パッキーちゃんは星座の名前を見て楽しそうに声を上げる。
日が暮れなずむころには動けるようになった。
しばらく練習して魔法に慣れよう、そうパッキーちゃんと約束した。
「倒れちゃうんなら、眠る前に練習しよう」
練習がてらパジャマの上に魔法で服を出すと、すぐに眠気が来た。
翌日、目が覚めて学校に行く。
「ユカリちゃん、昨日どうしたの?」
クラスメイトから質問を受け、バッキーちゃんといたことを話す。
「みんなもパッキーちゃんと仲良くなりたいんだよ。私もみんなも」
クラスメイトに諭され、ほかの子たちとの交流も大切にしようと心に誓った。




