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第八話


次は俺の転生先の東の魔人についてキャロットちゃんから教わる。

とりあえず今いるこの魔人の森についての話になった。


東西南北にそれぞれ1人づつ魔人が住んでいて、方角+魔人で、他の魔人からも人間からも、そう呼ばれているようだ。

方角の魔人を名乗れるのは名誉があるらしく、50年に一回は次代の方角魔人になろうと猛者が挑んでくるらしい。


縄張りは自分の魔力の範囲で主張し、気に食わなかったら相手の魔力に自分の魔力を被せて開戦の合図を送り、はい殺し合い、だそうだ。

そして、なぜこの森にそんな決まりができたのかは誰も知らないみたい。


キャロットちゃんは先代の西の魔人を殺して、現・西の魔人になった。それがおよそ250年前。そこから東の魔人はずっと代替わりしていないらしい。ということは東の魔人は250年以上確実に生きている。

因みに魔人の平均寿命は不明だそうだ。なんでも寿命が来る前に戦って死んでしまうらしい。戦闘狂すぎにも程があるだろ...。

そして知られている限り、魔人最高齢は北の山奥に住む《不可視のレイジ》。1000年ぐらいは生きているみたいだ。俺もそのぐらい長生きしたーい。


話を東の魔人に戻そう。

キャロットちゃん曰く、東の魔人はかなり強かったみたいだ。

それなりに強い魔人2人を相手取ってボコボコにしていたらしい。それってかなり強いどころか滅茶苦茶強くないか?


他にも自分の縄張りに侵入した生き物を全て食い殺したとか、歴代の南の魔人を4回殺したとか、帝国に喧嘩売ったとか、血生臭い話題に事欠かないのが東の魔人だそうだ。...もうそれ顔見せて外歩けなくない?


以上がキャロットちゃんの知ってる範囲の東の魔人の人物像だ。

俺が情報の整理を頭でしているとキャロットちゃんが話かけてきた。


「それでバブーは今後どうするの?」


...あ、俺の名前か。バブーって。キャロットちゃんがいきなり赤ちゃんプレイに目覚めたかと思った。


「とりあえず魔人の常識は知れたので、次は人里に下りて人間の常識を身につけてみたいと思います。」


前世人間だったから生の動植物食いたくないとか、風呂に入りたいとか言えんわな。


「そう。...魔力の抑え方は分かるの?」

「あっ。失念していました。教えてくれますか?」

「いいけど。」


やったぜ。


「でもその前に戦いになると思う。」

「.......誰とですか?」


は?何で?誰が?誰と?いつ?もしかしてキャロットちゃんと?魔人の情報は教えたよ。対価としてアンタの命を寄越しなァ!ってか?!やだ!小生やだ!


「もう北の魔人がこっちに向かってる。直ぐに戦闘になる。」


...北の魔人が?なぜ?このタイミングで?



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