第六話
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あなたは東の魔人か?と問われた。
誰?というかマジン?魔人?ってなに?
「東の魔人ってなんですか?」
空回りして自滅したのを反省し、素直に聞いてみる。
ロリ巨乳ちゃんは少し首をかしげて不思議そうな顔をこちらに向けている。
やや間をとったのち、口を開いた。
「私は西の魔人、キャロット。あなたは東の魔人?」
「多分人違いだと思いますよ。...あっ」
もしかして...転生先が東の魔人、ってオチなのか?
神様に頑丈な体がほしいって言ったけどさぁ。人間じゃねーじゃん。今からクーリングオフきくのかな。
「どうしたの?」
「ちょっと質問なんですけど、魔人って肌が浅黒くて黒目って特徴あったりしますか?」
「....当たり前。」
怪訝そうな顔で言われた。魔人確定じゃん。単に日焼けして肌が浅黒くなった人に、転生したとばかり思い込んでいた...ママン俺、魔人になっちまった。
うーん悩んでも仕方ない。同族が目の前にいることだし、事情を説明して魔人について教えてもらおうか?魔人になったと自覚した途端に、急に自分で自分の生態が分からないことが怖くなってきちゃったんだよね。どうするよ?魔人が小便する時、鼻から出るとかトンデモ魔人常識があったら。おちおちカフェでランチもできないぜ。
とりあえず矛盾があっても言い訳できる記憶喪失ってことにして、色々教えてもらえるか聞いてみよう。
「信じられないと思いますが、寝て起きたら自分が何者だったか忘れてしまいまして。あなたの言う通り俺は東の魔人だったのかも知れませんがその記憶さえ失ってしまったようなのです。
よろしければ東の魔人についてと、魔人自体の常識について教えてくれませんか?」
「.........」
無口系ロリ巨乳キャロットちゃんが考え込んでおられる。悩むソナタも美しい。
ああ、しまった。記憶喪失じゃなくて幼児退行設定にしたら「オンギャァ!!」とか言ってあの巨乳から母乳を頂くことができたかもしれないな。惜しい事をした。今からでも間に合うか?
「...あなた自分の名前は覚えてる?」
「バブーッ!!!」
しっ、鎮まれ!鎮まれ俺の内なる幼児よ!!
また俺の脳内スパコンが暴走してしまった。
魔人のことおーしえて!はスルーされて名前を尋ねられた。
そういえば教えてはもらったけど、こちらの名前は言っていなかった。失礼しました。
「バブー?東の魔人バブーね」
...もうそれでいっか。田中将史とかこっちの世界の人は発音できるかどうか分からんし。魔人バブー...なんか魔人○ゥみたいだな。
「じゃあついてきて。私の縄張りで魔人のことを教える。
それに私からもいくつか質問させてもらう。」
「りょりょりょりょ了解。」
本当??!!本当でござるか??!!!
拙者、美少女の家にお邪魔して良いんでござるか???!!!某、30年生きてて若いおなごの寝ぐらへ行くのは初めてでござ候!!!!
まさか今宵、下半身の魔人を抜き放つことになろうとは...神様!有り難き幸せ!転生万歳!神様万歳!
何とか興奮を抑え込んで、歴戦のナンパ師のような女慣れした返答することができたと思う。「了解。」たった一言。この女慣れ感よ。カッケェ...。
こうして俺はキャロットちゃんと一緒に愛の巣へと向かうことになった。
なかなか思うようにストーリーが進まない...