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23 吸血鬼〇〇〇の流浪 1

ド 僕は人ではない。名前は無い。

ド そもそも僕の生きてたころはみんな名無しだった。

ド 今はあのクソ女の殺し方を考えるだけの人生だ。

ド 前回の手(1話)もイマイチだった。

ド 日中も出歩けるのは良かったけどそもそも弱いんじゃ

ド 話にならんわ。

ド さっきからうるせえんだよなんなんだよこの音はよォ!

ドこだ?何処から鳴ってる?・・・下か!!

ド 僕は一心不乱に掘り始める。鉄より硬いこの爪だから出来る芸当だった。

ド 頭の中に直接鳴り響くこの音は近づくほどにわずかに大きくなっていく。

ド 真下ではないな。僕は斜めに最短距離で掘り進める。

ド 後ろの方はとっくに崩れて生き埋め状態だ。生きてないから関係ないけどな。僕は北方で見た動物モグラかミミズのように地中を進んでいく。

ド 壁にぶつかった。ただの岩盤かもしれない。どっちにしろ騒音ヤローはこの向こうだ。僕は遠慮なくぶちやぶった。


音が止んだ。どうやら騒音クソヤローは僕を呼んでたようだな。

なかなか趣味の良い部屋だった。光源は全く無かったが僕は完全な暗闇でも見えるので問題ない。部屋は人間の棺が6コも入れば床が埋まる程度の狭さ。しかし調度や装飾は華美すぎず素っ気なさ過ぎもせず、設計者は部屋の主をうやうやしくも讃えていた。

中央の一段高いエリアには玉座とでも言うべき装飾椅子が二つ。そこに鎮座する人型物体がひとつずつ。男型と女型。しばらく見ていたが微動だにしない。


僕  「コイツら死体か?ミイラにしては生身キレイすぎるが・・・」


僕は男型の方を触る。脈は無い。だが温かい。

男は黒髪の長髪を細かい編み上げにして肩まで垂らしている。

死体だと思う。だがなぜか生娘のうなじかのように僕の食欲をそそってくる。比べてみたが女型の方はそそってこない。


僕  「コイツ僕に食われたいのか」


それが僕を呼んだ理由か。いいだろう・・・

遠慮なく男の首筋に噛みつく。脈が無いせいか血が噴き出して来ず、こっちで吸い出さなければならなかった。しかもそんなに美味くない。半分もいかないところで面倒くさくなって止めた。


僕  「これで満足か?」


男は表情一つ変えない石像のような無表情のまま。

もう地上に帰ることにした。なんだったんだ・・・



来客が地上に戻った後。男型はうっすらと微笑を浮かべていた



次回未定・・・

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