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なげえ、タイトルなんかはいらねえ
「あん3本、みたらし4本」
「あん3、みた4何番席かわからねえだろ、あほんだらあ!!」
「4番席、あ、3番席でーす」
「父ちゃん、みたらしのたれが切れちゃうよ!!」
「今日のみたらしはおしめえだ!!」
店内より響き渡る威勢のいい声
店の外観は、そこまで大きくなく、コンビニサイズの店とあまり変わらない大きさではあるが、
厨房のことを考えると客席は実際のところ半分程の広さしかない。
そして、店の外に大きく掲げてある「だんごや」と書かれた看板がある。
そう、この物語は、主人公がこの串団子の店を、日の国全土に響き渡らせる天下一の
店にするまでの物語なのである。