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不器用サラリーマンは異世界で器用になったようです  作者: 水島 鏡
第2章 エントリオン公国
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調子に乗りました

カイルはひとしきり喜びを噛み締めると

もう1度魔術書を開き赤の魔法のページを見た


カイルは1人ぼそぼそと独り言を言い終えると

立ち上がり先程よりも下に狙いを定め手をかざした


唱えるのは赤の中位魔法「ヘビーフレイム」


カイルの周りが赤く光だし突き出した手の先に

見たこともない文字の刻まれた魔法陣が現れた


魔方陣は時計回りに回りながらその中心で

特大の火球を練り上げた


カイルがヘビーフレイムと短く吠えると

先程のファイアボールと同じように放たれ泉に落ちた


泉はヘビーフレイムと衝突し大きな水柱をあげ虹を描いた


カイルはヘビーフレイムの反動で後によろめきながらも

自らの打った魔術の威力をしっかりと捕らえていた


「魔術ヤベぇー.....」


彼は1人感動を噛み締めもう一度魔術書を開いた


こうなったら彼は最大火力がどんなものなのか

知らずにはいられなかった

カイルは高鳴る胸の鼓動を抑えつつ

魔術書とにらめっこを続けた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


小一時間がたってカイルは立ち上がり

足を肩幅に開き踏ん張りながら両手を空に突き上げた


唱えるのは赤の上位魔法「地獄(ヘル)業火(フレイム)


カイルの足元と

泉の上にヘビーフレイムの時よりも巨大な魔方陣が出現した


カイルは赤く煌々と輝く光に体をつつまれながら


魔方陣を見上げていた


地獄(ヘル)業火(フレイム)!!!」


カイルは短く紡いだ詠唱を叫び手を振り下ろした

その瞬間勢いよく魔法陣から巨大な火柱がたち

泉を包み込んだ


カイルは怖気に襲われ腰を抜かして倒れ込んだ


暫くして火柱が止みカイルは恐る恐る泉に顔をのぞかせた


そこには先程まであったはずの泉は消え黒く焦げ付いた

泉のそこがすがたを表していた


カイルは引き攣り気味の頬を泉から背け

一気に走り出した


カイルは走りながらこう思った


(魔術ってこえぇぇぇぇーーー)


そしてカイルは泉をあとにした

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