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序章 -「私」のモノローグ-
※ この話はフィクションです。実在する人物・団体・国家とは、何の関係もありません。 ※
その日響いた銃声を、私は生涯忘れない。
あの二人が抱いた夢の、あれが終わりであったと、私は信じたくない。
私にとって、世界はどこまでも広かった。
けれども、あの二人にとって、世界とは、どういう存在であったのだろうか。
それを私が理解する日は、永遠に来ないだろう。
何故なら、私はあの二人のように、劇的にも、非凡にも、生まれつかなかったからだ。
彼らがそう生まれたことは、祝福であったのだろうか。それとも、呪いであったのだろうか。
私には、わからない。
おわかりかと思いますが、流血バッドエンドです。ご注意を。