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短編集ってなにさ?  作者: 珈琲に砂糖は二杯
カガク的ってなにさ?
1/3

第1考 『世界観ってなにさ?』

SFチックなのを書いてみたいと思ったのですが、どうも違うものになりました。

こちらの作品は一人称の練習としても使っています。その点でもアドバイスを頂ければ嬉しいです。


ちなみに今回、そういった要素はありません、紹介文のようなものとお考え下さい。


※不定期更新となります。

俺の名前は三木みき悠木ゆうき、どっちも木があるし、苗字っぽいし、音読すれば名前っぽいっていうそんなのが俺だ。

それと苗字の方を名前にしたら女っぽいとかはどうでもいい、スルーだ。


ちなみに、今年高校に入学したばかりの新入生!っても、もうそろそろ2年になるんだけどな?


そして、今俺は放課後の教室にいるんだが、厄介なヤツに捕まっている……。


「ちょっと、ゆう? 私の話を聞いてるの?」


「聞いてるよ……、てかいい加減しつこいって」


こいつの名前は三咲みさき美里みさと、幼馴染で腐れ縁、ついでに口煩いヤツだ。

共通点といえばやはり、名前がどっちでも行けるという事か?どっちでもは無理か?どうでもいいな。


「しつこいってね、あんたが真面目に授業受けてないからでしょうが!」


「あーあー、ちゃんと聞いてるっての、それにテストはそれなりに良い点取ってるだろ?」


「テストは、ね! いっつも一夜漬け! そんなのは身に付かないって、一体何度言えば分かるの!」


「お前は俺の母さんかよ……、別にいいじゃんそれでさ?」


「はぁ……おばさんが苦労するわけだわ。あんたは本当にもぅ……」


なんで、やれやれって感じで頭を振る?

いや、それはいいんだけど、こいつのポニーテルも一緒にブンブンなるのがうざったい、当たったらどうするつもりだ?


「それによ、そういうのを言うのはテストで俺より良い点取ってから言ってくれ、な?」


「…………あ、あんたね!」


「事実~、歴史と物理と数学は~、俺の方が~、点が高い~」


「他は私より点数低いじゃない!」


「はっはっは、負け犬の遠吠えにしか聞こえんよっ! 俺より成績が悪いのがある奴の言う事を聞く義理はないっ!」


「っの! 屁理屈ばっかり!」


こいつの言ってる事は正しいよな。実際言った俺も何言ってるんだろ?って思っちゃったくらいだ。

だが、男の子な俺は自分の発言に責任を持つ男! 例え間違いだろうと貫き通す!


「ふぅ……まぁいいや、まぁその内考えるよ、それでいいだろ?」


「いつも最後にはそう言って話しを終わらせてると思うけど?」


こいつめ、今回は自分で自分が嫌になってという心からの言葉だったというのにっ!


「へぇへぇ、そうですねぇ」


「ったく、あっ! そうだ、おばさんからメールがあって、ゆうに帰るついでに買ってきてほしいものあるって」


「何故に俺に送らない、マイマザー……」


「あんた、そういうの無視するでしょーが、だから私に送ってきてるのよ」


ちぃ! 母上めっ、メールが出来ない~とか言ってたメカオンチのくせしてこういう事はちゃっかりと上達しやがるっ!


「はぁ、んで? 何を買って来いと?」


「ん? お米、いつもの奴を10kgと……」


こいつは何を言っているんだ? いや、きっと聞き間違いだ、そうに違いない。


「待てや、10kg? そう言ったか?」


「ん? そうだけど、どうかした?」


あほかっ!10kgって帰りに軽く買うものじゃねぇだろうがっ!

しかし、ちぃ……ここで否と言うのは容易いがそうなったら俺の晩飯がっ!?


「くっ……仕方ない、そこは妥協しよう。

続けてくれ!」


「うん、えっと、醤油にみりん、砂糖に塩、鮭の切り身に豚ロース、あとは……」


「いやまて、それってちょっと頼む量と違う、普通の買い物だ!

米だけならまだいい、うん、いいんだ。 だけどそれは無いだろ!?」


「うん、無いよ? 買ってきて欲しいのは牛乳だってさ、1ℓのを2本だって」


「……嘘かよ! 嘘ついたらいけないんだぞ!」


俺は良く吐くけれど!? でも最後には謝ってるから良いっ……わけでもないがっ!

しかし、こいつにやられると……くぅっ!悔しいっ!


「でも、これなら買って帰れるって思ったでしょ?」


「そりゃさっきのよりか全然マシだっ!」


そうだよなぁ、買い物袋だけで結構かかるんじゃね? ……30円くらい?

今度からエコバックもって来るべきなんだろうか? ハッ!? いかんっ、気をしっかり持つんだっ!


「なら良かった、そろそろ部活で煩くなるし、帰ろっか?」


「……うん」


くっ、どうしていつも勝てない! 終始、優勢なのは俺のはず!

だが、勝敗はいつもヤツに軍配が上がる……、俺が長年掛けて作り上げた対策は万全のはずなのにっ!


「ほら、置いてくよ? 牛乳は近所の○×スーパーの方がいいんだからね?

コンビニで済ませようとか許さないよ?」


「うっせ!あぁ、もう……分かりましたよ」


こいつや母さん達には、こういった話じゃ勝てないのは学習済み……。

だけども、はぁ……、いいやもう。


「あ、そうそう、おばさんからちゃんと買わせたら、ユウからデザート奢ってもらってってさ」


「待て待て……俺の今月の残金を知っていっているのか?分かってる? ドゥーユー……」


「アンダスタン? 分かってるよ?」


くぅ、そもそも、お隣のおばさんとウチの母さんが長年の親友ってのがアレなんだよ!

親父とおじさんも苦労してる、俺も苦労してる、そして母親~ズとこいつはいつもホクホク顔だっ!

どうしてこうなった!


「そうだなぁ、何にしようかなぁ? スーパーに行くんだし、プリンかな? それともお店に入ってるクレープ屋さんかなぁ?」


どれもこれも俺の財布に大打撃じゃねーかっ! 阻止せねばなるまいっ!!


「どっちもダメだ、○×んとこのプリンって特大のだろ? クソ高ぇじゃないかよ?

奢れるのはアイスだ、百円までな?これ絶対、俺譲らない」


「いいよ~、それで!んじゃ、ほんとに帰ろっか」


あれ? なんかこの流れを何処かで見たような。 ……、気のせいか。


「はいはい……」



そして俺は帰り道に○×スーパーに寄って牛乳を買い、美里にアイスを奢った。

家に帰ると、メカオンチの母親が同じオンチな隣のおばさんと談笑していた。


「ん? ゆうか、おかえり?」


悠木ゆうきちゃん? 美里はどうしたの?」


いや、反応してくれたのは良いけど、せめて目を向けようよ。

なんで携帯を凝視しながら片手間に言うんだ? 仮にもあんたの息子さんですよ?

いやまぁ、いつもの事だからいいんだが。


「あいつは家に帰ったよ、あぁ、それとただいま」


「それじゃメール送ってみましょうよ!」


「そうねー、えっとー」


隣の家にいるんだから、普通に話せばよくねーか?

無駄に電話料金上がるぞ? あれ、パケットだっけ? いいやどっちにしろ請求金額ってなったらごっちゃだし。


「あっ、絵文字! 絵文字いれましょうよ!」


「これがいいかしら? 笑った奴とか?」



そんな声を聞きながら二階に上がり、自分の部屋に入る。

しかし、なんだかね? 今時メールで一喜一憂って、いやどうでもいいか。


そんな事を考えてたら、携帯が鳴った。美里だ。


『……はいはい、ってかお前もかよ、隣なんだからコッチ来て話せばよくね?』


『んー? なんか面倒くさい、というかちゃんと勉強しなさいよ?』


なんという執念……こいつはいつもの美里じゃねぇ……油断は出来んなっ!



そんな事を毎日繰り返す俺達、毎度思うが、俺も良く飽きねぇもんだよな?


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