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D:日曜日 雛菊ちゃんと一緒にヒビキデパートへ①

日曜日、昼頃駅前で雛菊ちゃんをまつ。今日は雛菊ちゃんと一緒にタピオカを飲む約束をした日。タピオカを飲むだけでなく一緒に遊ぶ約束もしている。


「大地君、お待たせ」


少し待ってると車から降りてきた雛菊ちゃんが声をかけてくる。今日の雛菊ちゃんの格好は上がワイシャツ、下にジーンズを履いたコーデ。


「動きやすそうだね」

「ええ。今日は歩くでしょう?。ワンピースだと動きにくそうだったから」

「じゃあ、早速デパートに行こう」


 運転手の執事の人に頭を下げ、雛菊ちゃんと一緒にデパート行きのバスへと向かう。今日の目的地はタピオカのお店があるデパート。メモ帳を開いて時間をと場所を確認する。今日のためにお父さんと一緒にパソコンで調べてきたんだ。


「そういえば来週音楽の授業でフルートのテストがあるの?」

「え?フルート?リコーダーじゃなくて?」

「リコーダーは1年生で習ったわよ。2年生からフルート・バイオリン・ピアノの中から一つ選ぶの」

「雛菊ちゃんの通ってる小学校ってすごいとこ?」


後で調べたんだけど雛菊ちゃんが通ってる私立天の川学園は幼小中高大と続くエスカレータ式のお金持ち御用達の学校。授業内容も僕が通ってる公立の学校とは違っていた。


「あ、このバスだよ」


 メモ帳の時刻とバスの行き先を確認して雛菊ちゃんの手をつかんでバスの入り口に行く。大人がいない時に乗るのは初めてだから間違えてないかドキドキしちゃう。


「すみません」

「なにかな?」

「このバスってヒバリデパートに停まりますか?」

「うん、停まるよ。前の席に座ってくれたら教えてあげようか?」

「いいんですか?ありがとうございます」


 母さんにバスの運転手にヒビキデパートに泊まるのか聞くように言われていたので、質問してみるとヒビキデパートのバス停の近くで教えてくれるって。優しい人で良かった。


「大地君、これ母様から渡しといてほしいと言われたの」


 雛菊ちゃんから渡されたのは一枚のカード。そこには雛菊ちゃんの家の電話番号が書かれていた。そういえば


「僕も母さんから頼まれてたんだ。母さんたち気が合うね」

「そうね。まさか同じ日に渡すなんて」


二人ともお財布に入れて落ちないようにする。こじんじょうほうだからね。


「あ、あそこのメロンパンおいしんです」

「あそこの公園には長い滑り台が置いてあるんだ。滑ったらすごい気持ちいんだよ」


二人で外を見ながらお互いの思い出を話しながらヒビキデパートのバス停まで待つ。空は適度に雲があるいい天気。絶好の散歩日和だ。


「二人とも次だよ。柱で光ってるボタン押してね」

「はい。ありがとうございます」


運転手の人の声に従って『降りますボタン』を押す。しばらくするとバスは止まる。


「先、降りるかい?」


降りるために横を通ったおばあちゃんが聞いてくれたけど


「ありがとうございます。でも母さんから初めてだとお金払うのに時間がかかるから最後に降りなさいと言われてるから、おばあちゃん先降りていいよ」

「そうなのかい?じゃあ先の降りるね」


そして最後に運転手さんの元に行って


「料金は250円だよ。ここに入れてね」


運転手さんの指示に従って雛菊ちゃんとともにお金を


チャリン チャリン


と入れて


「「降りる駅教えてくれてありがとうございました」」

「行ってらっしゃい。気を付けてね」


無事目的地のヒビキデパートについた。

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