雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に⑧梢おばあちゃんの料理の手伝い
雛菊視点
「雛菊ちゃんは料理は作ったことがあるかい?」
収穫した野菜を配り終え、梢おばあちゃんの家に帰りリビングでのんびりしていますと梢おばあちゃんが割烹着姿で訪ねてきます。
「お母さんの手伝いなら」
「雛菊ちゃんのお母さん料理上手でね、たまに一緒に作ったお菓子食べさせてくれるんだ」
「そうなのかい。だったらこれから夕食作るんだけど手伝ってくれないかい?」
「喜んで」
梢おばあちゃんの後についてキッチンに入りますと
「まずはこれを着てもらおうかね?料理は汚れるからね」
渡してくれたのは一回り小さい割烹着。来てみましたが少し大きいようですね。
「ちょっと大きいみたいだね。これは大地ちゃんのお母さん愛が小さいころに来ていた割烹着でね記念に置いといたんだよ。あとでサイズは調整しようかね。あとはこれだね」
梢おばあちゃんが部屋の隅から持ってきたのは木製の土台です。勧められるまま土台に乗ってみますと台所や洗い場などが使いやすいです。
「これなら使いやすいでしょ?これも愛が使っていたものよ、置いといてよかったわ。まずは手をしっかり洗ってね?」
「はい」
手の汚れをしっかり落とします。
「じゃあまずはジャガイモを4つ皮をむいてくれないかい?ピーラーは使ったことがあるかい?」
「初めて使います」
「皮の部分に刃の部分をこういう風に当てて」
スルスルスル
「わあ、すごいです」
「あとは何かにょきっと生えてる場所はピーラーのこの部分を当ててくるって返すと取り除けるから絶対取ってね。この部分は毒の成分が含まれてるからね」
「わかりました」
初めてピーラーを使ってジャガイモの皮をむきます。ジャガイモの表面はごつごつしていて考えてピーラーの刃を当てないときれいに剥けません。それとこの棘のような突起物がジャガイモの芽ですね。
クリ
ピーラーの謎の穴の部分を使いきれいに取り除きます。最初ピーラーを見た時は全く使い方がわからなかった部分ですがこんな使い方がるとは思いませんでした。慎重に5つ皮むきを終えると
「できたみたいだね・・・うん、ちゃんと向けてる。包丁は使ったことはあるかい?」
「はい」
「ならすでに切ってあるこのニンジンの大きさに合わせて切ってほしい。切り方はこうだよ。まず半分に切って→縦に切って→横に切って細い棒をいっぱいつくって→細い棒を重ねてニンジンと同じぐらいのサイズになるように切っていってね」
「わかりました」
梢さんの見本通りにジャガイモを切っていきます。初めてジャガイモを切るので知りませんでしたが、ジャガイモは切ってもでんぷんでつながっており指でずらさないと元の形を維持し続けるんですね。
「うまいわね。次は切ってもらったジャガイモとニンジンをフライパンで焼き目が付くまで炒めてね」
「はい」
木製のへらも受け取り、脚立の位置をガスコンロのところまで移動してフライパンを握ります。こんなにたくさんの量を調理したことはないですが頑張りましょう。へらを動かし続け全体的に焼き目が付いたタイミングで
「いい感じに火が通ってるわね」
梢おばあちゃんがフライパンの中を確認して、大きめに切った長ネギ・本出汁・塩・胡椒をふりかけ下味をつけると
ジュウゥゥゥ
溶き卵をフライパンに投入します。これはオムレツですね。
「こういう感じに火が入っていない卵の部分をゆっくりへらでなぞっていって全体的に火が通るようにしてね」
私の手に手を重ねて動かし方を教えてくれます。その動きを覚えてまたフライパンの中の卵がふわふわになるまでへらを動かします。このように動かすことで具材であるジャガイモ・ニンジン・長ネギも卵と混ざり合います。
「うん、いい感じね、あとはこれをお皿に盛りつけるだけね。さすがに力がいるからこれは私がするわね。次はこのとろろに少しずつ小麦粉御入れて混ぜてくれないかしら?」
「はい」




