雛菊ちゃんとおばあちゃんの家に③
「これが最後の電車ですか?」
「うん」
最後の乗り換えで乗り込むのは1両の電車。中に入ってみると
「今までの電車とは雰囲気が違いますね。モダンな雰囲気が落ち着きますね」
「この電車はワンマン運転なんだ」
「ワンマン運転?」
「うん。普通の電車ならいくつかの車両を複数人の人が運転してるけど、この電車は一人で運転してるんだって」
「そんな電車があるんですね。知らなかったです」
おばあちゃんの家は結構田舎。最後に乗ったこの路線も見渡しのいい畑や山の中の洞窟などを抜けていく。
「わぁ」
雛菊ちゃんは車窓から見える景色に見入っている。
「そんなに珍しい?」
「はい。電車で旅する番組によく映る景色です。実際に見てみるとここまできれいなんですね」
僕には見慣れた光景だけど雛菊ちゃんには珍しいみたい。畑を見ても実ってるな・枯れてるなぐらいしか思わないもん。
そして
「うわぁ、ここが大地君のおばあさん・おじいさんがいる町なんですね」
「長い電車旅お疲れ。改札口から出たらおばあちゃんたちが待ってるはず」
無事目的の駅に着く。この駅の改札口だけど
「切符くださいね」
駅員さんが切符を回収してくれる。そう、この駅改札口なくて切符買うときも駅員さんから直接買うんだ。駅から出ると
「いらっしゃい、大地ちゃん」
「よく来たね」
和服を着たおばあちゃんとつなぎを着たおじいちゃんが迎えてくれた。
「おばあちゃん・おじいちゃん、久しぶり」
ドン
僕は駆け出し二人に抱き着く。
「おとっと、大きくなったね大地ちゃん」
「疲れたでしょう?電車旅。彼女を紹介してくれないかしら、大地ちゃん?」
「あ、そうだ」
二人から離れ雛菊ちゃんの手を引っ張って
「この子は僕の友達の雛菊ちゃん」
「初めまして。天ヶ崎雛菊です。これから一週間お世話になります」
「ご丁寧にありがとうね。私の名前は朝倉梢大地ちゃんのおばあちゃんよ。気軽におばあちゃんって呼んでね」
「わしは朝倉和也、大地ちゃんのおじいちゃんじゃ。わしのことも気軽にお爺ちゃんって呼んでくれ。二人ともつかれただろ?家まで送るから来るに乗りなさい」
雛菊ちゃんと二人の初顔合わせは終わっておじいちゃんが運転する車で二人の家に




