夏休みの旅行計画
「え?みんないけなくなったの?」
夏休みが始まった最初の夜、母さんたちから衝撃の事実を伝えられる。
「海ちゃんのサッカーの合宿と重なっちゃってね。さすがに一人の家に帰らせるにはいかないでしょ?」
「合宿ってユースの?」
「ああ。夏休み中各地区のユースのみの試合があるから、それの最後の追い込みで4日間山で合宿するんだって」
「それは参加しないとだめだね。じゃあ今年はばあちゃんの家は無しか」
毎年田舎のおばあちゃんの家に夏祭りのタイミングで5日間ほど旅行に出かけている。山遊びや川遊びとかいろいろ面白かったのに残念。僕が落ち込んでいると
「それなんだけど大ちゃん一人でおばあちゃんの家に行ってみる?」
「え?いいの?」
「いろいろ電車に乗って出かけてるでしょ?その経験があるならおばあちゃんのとこにも行けると思うわ。どうする?」
「行きたい」
「じゃあおばあちゃんに伝えようか?」
「うん」
「ということがあったんだ」
雛菊ちゃんの家で一緒に夏休みの宿題を進めながらおばあちゃんのことを話す。
「おばあさんの家はどのくらい遠いの?」
「電車を乗り継いで5時間。今いろいろ準備してるんだ。だkらこの日からこの日まで遊べないから」
「うん・・・」
僕の話を聞いた雛菊ちゃんはノートを見つめながら何か考えている。難しい問題でもあったのかな?旅行までだいたい約2週間、旅行が決まったその日父さんと一緒におばあちゃんの家の生き方を確認したら乗り継ぎ4回の約5時間。乗り換えに余裕はあるけど乗り過ごしとかトラブルがあるかもしれない。まあ今回はある秘密兵器があるから使い方さえ間違えなければ大丈夫。
「ねぇ、大地君。それ私も行っていいかな?」
「え?行きたいの?」
「うん。前々から田舎や山遊びに興味があったの。でもなかなかそんな機会がなかったから。それに大地君とだったら楽しいと思うから」
「おばあちゃんと母さんに聞いてみないと分からないよ」
「うん、私も母様に許可取らないといけないから。ちょっと聞いてくるね」
そう言い残し雛菊ちゃんは部屋から出ていく。
「あ、ばあちゃん。僕大地だよ」
『どうしたんだい?大地。旅行について質問かい?』
「うん。あのね、女の子の友達を連れて行ってもいい?」
『友達かい?別にいいけど親御さんに許可を取ってるのかい?』
「うん。雛菊ちゃんっていうんだけど雛菊ちゃんのお母さんと母さん(大地の)にはおばあちゃんがいいなら大丈夫だって」
『じゃあいいよ。お子さんを預かるからその子の親御さんと話したいから愛と変わってくれないかい?』
「わかった。母さん、ばあちゃんが変わってほしいんだって?」
「わかったわ」
こうして雛菊ちゃんも一緒に行くことになった。




