雛菊ちゃんと大空動物園へ②
ファミレスによる前に近くの健康ランドに向かう。
「じゃあ着替えたらここに集合で。わからなかったら周りの人に聞いてね」
「うん。じゃあまた後で会いましょう」
夏の暑さの中30分ほど自転車をこいだから汗びっしょり。さすがにこのままでファミレスや動物園に入りたくないからシャワーで汗を流そう。着換えも持ってきてるしね。着替えた服はファスナー付きのバッグに入れてお茶を飲みながら雛菊ちゃんを待つ。
「お待たせしました」
「さっぱりした?」
「ええ」
「じゃあファミレス行こうか?」
最寄りのファミレスで昼ご飯を食べる。僕は冷やし中華、雛菊ちゃんはチーズリゾット。
「雛菊ちゃん、足は痛くない?まだ自転車乗りたてでしょ?」
「大丈夫。護衛術を習ってて体は動かしてるんです」
「ええ?そうなの?護衛術って何習ってるの?」
「空手と柔道を少しよ。使用人の人の中に有段者の人がいて教えてくれるの」
「へえ。僕もおばあちゃんの家に行ったら合気道教えてもらってるんだ」
「合気道ですか?」
「うん。相手の力を利用して身を守る護衛術なんだって」
夏休みになると夏祭りの時期に合わせて田舎のおばあちゃん家に遊びに行くんだ。おばあちゃんは合気道の師範でもあっていろいろ教えてもらうんだ。家でも忘れないように復習してるんだ。
「ここが大空動物園だね」
「HPで見てたけど思ったより大きい扉ね」
僕たちを出迎えてくれたのはライオンやゾウ・キリン・チンパンジーのイラストが飾られた大きいアーチ。
「いらっしゃいませ」
「子供2枚ください」
「はい。このリストバンド手首に着けて園内では外さないようにしてください。あとこちらは園内マップです。もし何か困ったことが起きたら赤丸印の場所に行ってね。誰かが助けてくれるから。では楽しんできてね」
アーチそばの受付でリストバンドと園内マップをもらって入園する。
「まずどこを見ようか?」
「さすがに私たちの体力じゃ一日で大空動物園全部は見れないから今日は半分だけ見ない?」
「そうだね、なら・・・こういうルートで右半分みよう」
「賛成」
まず見に行くのはゾウがたくさんいるゾウエリア。
「柵越しだけど大きいね」
「うん。動きもゆったりしてるけど迫力あるね」
「あ、子供に鼻シャワーで水浴びさせてるよ」
「子供飛び跳ねてるよ。かわいいい」
大人のゾウが水場の水を長い鼻で吸い込み空中に向けて散布する。その下で2匹の子供のゾウが飛び跳ねながら泥浴びをしてる、確かにこれは可愛い。




