雛菊ちゃんの家初訪問③
「そろそろ時間ですね」
おやつを食べた後、二人で協力するゲームをしていると帰る時間が迫ってきた。
「忘れ物は無いですか?」
「大丈夫。じゃあ明日香さんに帰りのあいさつしに行こう」
帰りの準備を済ませリビングにいる明日香さんの元に挨拶に行く。
「明日香さん、今日はお邪魔しました」
「あら、もう帰るんですね。ならこれ家族で食べてくださいね」
明日香さんからケースバッグに入るサイズのケースが渡される。これは何だ?
「中身はさっきのプリンと果物です。雛ちゃん、玄関まで送るのよね?」
「うん」
「大地君、またいつでも来てくださいね?」
「はい、お邪魔しました」
雛菊ちゃんに玄関まで案内され
「今日は楽しかったよ。また誘ってね」
「はい。また連絡します。気を付けて帰ってください」
雛菊ちゃんに帰りのあいさつをして、大きな門に向かうと
「坊ちゃん、整備終わりましたよ」
「ありがとうございます、隼人さん」
自転車にまたがりこぎ始めると
「す、すげぇ。これがプロの整備か」
ペダルもすいすい回るし、ギアのチェンジもスムーズ。よく見るとチェーンの錆もきれいに落とされて、まるで新品みたい。
「母さん、ただいま」
「おかえり、大地。雛菊ちゃんの家、どうだった?」
「すごい大豪邸だったよ。雛菊ちゃんのお母さんの明日香さんもすごい美人だった。あとこれみんなで食べてだって」
「中身は?」
「プリンとアイス・ミカンやリンゴとかの果物が入ってるよ」
「なら冷やさないとね。もうお風呂で来てるけどどうする?」
「なら入るよ」
数日後、昼時天ヶ崎家にて
「お招きありがとうございます。大地の母朝倉愛です」
「ようこそいらっしゃいました。雛ちゃんの母の天ヶ崎明日香です」
大地たちが学校に行ってる間に二人の母親が会っていた。
「大地はいつも図書館で本を読んでる子だったんだけど、雛菊ちゃんと会ってから新しい読書友達ができて喜んでるのよ。友達を呼ぶのも雛菊ちゃんが初めてだったわ」
「雛ちゃんもですね。今まであまり学校の友達の話をしなかったんですが、大地君と波長が合うのか友達になってからよく家でも話すんですよ。学校のレポートの話は聞きましたか?」
「一緒に図書館で作ったやつですよね?」
「最優秀賞もらって喜んでました。今までもいくつか満点はとっていましたがあそこまで喜んでるのは初めてで聞いてみたんですよ?すると大地君と一緒に作るのは面白くて、その結果が出たのがうれしかったんですって。それに最近は自転車に乗る練習も本格的に始めてるんです」
「それって?」
「ええ。大地君と一緒に出掛けるためですって」
「ふふ、健気ね雛菊ちゃん」
「ええ。このまま二人ともいい関係を続けてほしいです」
「ええ。そういえばあの芸能人の不倫のニュース見た?」
「見ましたよ。怪しいと思ってたんです」
大地と雛菊の話から芸能界のスキャンダルの話に移行する二人。どうやらこの二人の波長も合うようだ・




