雛菊ちゃんの家初訪問①
「気を付けていくのよ」
「はーい」
学校が終わって用意を済ませ母さんに返事をして玄関から出る。自転車にまたがり数日前に父さんにコピーしてもらった地図を確認する。よし、行こう。
今日は初めて雛菊ちゃんの家に行く日。雛菊ちゃんの家は隣町で自転車で30分ほど、大体図書館と同じ距離。信号に気を付けつつ進んでいくと大きな壁が見てくる、あれが雛菊ちゃんの家か。
うおー、大きい門。テレビでしか見たことない白い門のそばのインターホンを押す。少し待っていると
『こちら天ヶ崎の本宅ですが、何か御用でしょうか?』
「朝倉大地です。天ヶ崎雛菊さんと約束をしているのですが?」
『大地様ですね?お通りください』
ウィーン
電動で大きな門が開くと大きな道の両脇に緑が広がり大きなお屋敷が見えてくる。す、すごい。本当に敷居内に樹が生えてる。家に近づくと
「いらっしゃいませ、大地様」
「六郎さん、こんにちは」
天ヶ崎家の執事である長門六郎さんが出迎えてくれた。
「自転車ですがこちらでお預かりします。タイヤの空気や軽く整備しますが大丈夫ですか?」
「いいんですか?お願いします」
「では隼人お願いします」
六郎さんが呼ぶと作業服を着たおじいちゃんがやってくる。
「初めまして坊ちゃん。風間隼人です。天ヶ崎家の家具や自動車のメンテナンスしています。隼人とお呼びください。自転車のことは任せてください」
「お願いします。隼人さん」
「では大地様、こちらへぞうぞ」
六郎さんの案内で大きな家の中に入る。
「テレビで見たお金持ちの家の内装だ」
「ふふ、そうですね。確かにお金持ちの家の内装ですね。例えば絵画とか石像とかですね」
「はい。あとシャンデリアとか」
思わず口から出ちゃった。だってこんな内装初めて見るよ。僕の背より大きい家や外国人の顔の白い石像が所々に置かれていて、天井にはキラキラと輝くシャンデリア。そういえば家の前にも大きな噴水あったな。
「こちらに奥様とお嬢様がいます」
「六郎さん、ありがとうございます」
六郎さんにお礼を言って正面の扉を開ける。
「いらっしゃい大地君」
「お邪魔します、雛菊ちゃん」
雛菊ちゃんときれいな女の人がいた。この人が雛菊ちゃんのあ母さん?
「初めまして雛ちゃんの母の天ヶ崎明日香です。いつも雛ちゃんと遊んでくれてありがとうね」
「初めまして、朝倉大地です。雛菊ちゃんと一緒にいるのは楽しいのでこれからも仲良くしたいと思ってます」
「ありがと。雛ちゃんと一緒で大地君って呼んでいいかしら?私のこてゃ隙に呼んでくれていいわよ」
「なら明日香さんって呼ばせてもらいます。あとこれ母からです」
カバンから母さんに渡されたお土産を渡す。明日香さんは受け取り
「これはアクアスの洗濯用洗剤セット・・・お母様にいい物をありがとうございますと伝えてくれない?」
「わかりました」
「じゃあ、部屋に向かいましょう」
雛菊ちゃんに案内され廊下を歩く。




