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本が導く恋物語~その本どんな内容なんですか?~  作者: アマテン


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図書館での出会い

水筒よし 迷子用住所カードよし 図書カードよし 自転車のカギよし


確認した物をナップサックに入れる。よし、お母さんに行ってきますって言ってこないと。リビングでテレビを見ているお母さんに声をかける。


「お母さん、準備できたよ」

「大地ちゃん、忘れ物はないわね?」

「うん」

「じゃあ、気を付けていってらっしゃい」

「行ってきます」


 最近補助輪が取れたマウンテンバイクに乗って、家から30分かかる市内の図書館に向かう。


 僕は朝倉大地、小学3年生でお母さん・お父さん・双子の弟の海斗と一緒に住んでる。今日は土曜日、昼ご飯を食べた後本の続きを読むために図書館に向かってるんだ。


 きちんと信号が変わっても左右の安全確認をきちんとして事故が起きないように自転車をこいでいく。図書館に到着して自転車置き場にマウンテンバイクを止めると図書館の中に入る。いきなり本を読むんじゃなくて受付前のエントランスの椅子で、体の汗が引くまで水筒のお茶を飲みながら休む。


「いらっしゃい、大地君」

「こんにちは、栞おねえちゃん」


受け付けにいた女の人が話しかけてくる。この人は栞おねえちゃん、図書館で働いている人でよく話すようになって仲良くなった。本を読むのは好きで小学校1年生のころから3年間一週間に1回以上通っているので職員の人ともたくさん仲良くなった。


「これ余ってるから食べて」

「いいの?ありがとう」


栞姉ちゃんからどんぐりガム(ガムを飴でくるんだ駄菓子)をもらった。お礼を言って早速食べてみる。


コロコロ


口の中でどんぐりガムを転がしてなめる。表面の飴が甘くておいしい。エントランスで休んでいると他の職員の人も話しかけてくれたり、何かお菓子をくれる。みんなありがとう。


 十分休んだらとうとう本が置いてあるエリアに向かう。今僕が読んでいるのは世界を救うため7人の大妖精の封印を解くたびに出る『セブンスフェアリークエスト』というタイトルの小説。ページ数は200ページほどの本格的な小説。そばには辞書が数冊置かれていて、読み方や意味が分からない単語が出てきたら調べながら読んでいる。


1時間ほど読んでいるとなにかお花のいい匂いがしてくる。


「その猫の名前は何て言うんですか?」

「うわぁ」


 突然真横から女の子の顔がのぞきこまれる。驚いて声をあげちゃった。図書館では静かにしないといけないのに。

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