16.破壊力強すぎる
今日は転生を自覚してから最初の、兄と会う日だ。
兄、ギルバートは私の三個上で、第一王子、アラニブルと同い年。
将来のアラニブルの補佐兼友人となるべく、ほぼ毎日王城へ通っている。そして、私とは起床時間等も異なるため、今まで出会うことがなかったのだ。
今日は、王族が午後から全員で何かするらしく、珍しく帰って来れるらしいのだ。
(楽しみ〜!!)
兄からの伝言で、ドレスに着替えて待っていてほしいと言われた。
何故そんな事を言われたのかは全く分からないが、楽しそうなのでこんなにもテンションが上がっているのである。
そこへ、アンナがやってきた。
「お嬢様、もうすぐでギルバート様がお戻りになられますよ。」
「わかったわ。」
もちろん、準備はバッチリである。後は、お気に入りの首飾りを付ければいいだけだ。
そう思い、首飾りを手に取ると、アンナに付けるのを止められた。
「お嬢様、本日はこちらはつけないことに致しましょう。」
よく分からないが、何かあるのだろう。ドレスを着るときはいつも付けているため、少々首元が寂しい気がするが、すぐに慣れるだろうと思うことにした。
玄関に到着すると、ちょうど兄の乗っている馬車が門を通ったところだった。
わざわざ玄関まで行く必要はないと言われたのだが、はなにとっては初めて、マーガレットにとっては久しぶりに兄に会うのだ。どうせなら玄関で出迎えたいと言い、ここで待たせてもらうことにしたのだった。
「お帰りなさいませ、お兄様。」
兄が馬車から降りてやってきたので、私は笑みと共にそう言って出迎える。
すると、兄は少し驚いたような顔をした後、満面の笑みを浮かべて言った。
「あぁ、ただいま。メグ。」
(やばいやばいやばいやばい!イケメンお兄様の笑顔とただいまと愛称呼びは破壊力強すぎる!!尊い!!!)
前世オタクがバレそうな超絶早口である。脳内だが。
父親譲りのアメジストのような瞳に、母親譲りのライトブラウンの髪。そしてやはり超の付く美形。
当たり前だ。彼もまた攻略対象なのだから。
(ま、小説ではただのシスコンだったけどね。)
こんな美形の兄に溺愛されるならそれはそれでいいと思ってしまった私なのだった。
体調が万全ではないこと、私生活で予定が詰まっていることから、短めです…!




