1.とりあえず、今することは……
初めて書かせていただきます。どうにか続けられるよう鋭意努力しますので、よろしくお願いします!
「〇〇? 急がないと遅刻するよー?」
「ちょっと待って、お母さん! もう出れるから!!」
あとは、着替えて階段降りて荷物もって車に乗るだけ。制限時間は、5分。
(いける、間に合う)
私はダッシュで階段を駆け下りた……のだが。途中で脚がもつれてしまい。
(やばい!! 落ちる!)
ぐらりと体が傾く。手すりを掴もうと伸ばした手は空を切る。そして、床が近づき……。
***
「うわぁ!?」
わたしはベッドで飛び起きた。辺りはまだ暗い。
(なんだ、夢か。って、どんな夢だったっけ……)
思い出そうにも、記憶に霧がかかったかのように、全く思い出すことができない。よくある事だとそのまま寝ようとすると、あることに気がついた。
わたしは、このベッドを、知らない。
普通は動揺するべき所なのであろう。だが。
(む、これは! 「ここはどこ? わたしは誰?」が使えるタイミングでは!? まぁ、わたしは極々普通の高校生だってわかってる時点で正確じゃないかもだけど)
そんなくだらない事を考えていた。
しばらく──といっても体感時間一分なのだが──すると、誰かが躊躇いがちにノックをして入ってくる。
「お嬢様? どうかなさいましたか?」
(うむ。前言撤回。お嬢様って何? わたしは誰なんでしょう?)
とりあえず自分がお嬢様であるとこは理解した。それならばと、それっぽく言ってみる。
「いえ、何でもないわ。ありがとう。」
(え、これで合ってる!? セーフ!?)
内心ドキドキである。
「そうですか。では、失礼致します。」
そう言って、メイド(仮)は去っていった。
(セェェェーフ!!)
大丈夫だったらしい。
(で?何がどうなってるんだ?これ)
まずは状況を把握しなくては、とわたしは今の状況を理解しようと試みる。
(分かっていることは、わたしが「お嬢様」と呼ばれる立場であることと……。って、それしかわかんないのか)
あまりにも情報が少なすぎるが、何せ今は夜。暗いせいで辺りの様子を確認することすらできない。となると、今できることは特にない。であれば、する事はただ一つだけである。
(よし、寝よう!)
かくしてよく分からない状況に置かれたわたしは二度寝することにしたのであった。
お読みいただきありがとうございました!短くてすみません汗
長さは毎回かなり異なると思われます、お許しくださいー!!
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