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あのさ、前回投稿が6年前って…
書き溜めていたのを細々と吐き出します✌️
頬に感じる無機質な硬さと冷たさで、俺は自分が眠っていたことを自覚した。
うっすらと開いた瞳に映るぼやけた世界が、少しずつ輪郭を取り戻していく。それに合わせるように、霞がかっていた思考もゆっくりと動き出した。
霧が晴れていく頭で、意識を失う前の記憶を辿る。
教室。自分の席。何気ない日常。
――そこで、途切れている。
その事実を認識した瞬間、脳が一気に覚醒した。
ここはどこだ?
跳ねるように上体を起こし、周囲を見渡す。
視界に飛び込んできたのは、傷ひとつない艶やかな純白の大理石の床。磨き上げられたそれは、どこか現実感を欠いた光を放っている。
そして、その上に倒れている人影――クラスメイトたちだった。
制服姿のまま、思い思いの体勢で横たわる級友たち。誰一人として目を覚ましていない。静まり返った空間に、かすかな呼吸音だけが重なっている。
確かに俺は、教室で自分の席に座っていたはずだ。
だが、今いる場所は明らかに違う。
ゆっくりと視線を上げる。
高い位置に設けられた窓には、鮮やかで気品を感じさせるステンドグラス。そこから差し込む色とりどりの光が、床に淡く模様を描いている。
部屋の奥には、上品でシックなダークブラウンの木材で構成された内装。整然としていながら、どこか重厚な空気を纏っていた。
さらに、その先――
思わず息を呑む。
見上げるほど高い場所に、神々しく精巧な女性の像が祀られている。
静かに手を組み、こちらを見下ろすその姿は、ただの彫像とは思えないほどの存在感を放っていた。
見たこともない、教会のような場所だ。
バクバクと脈打つ心臓を感じながら、落ち着けと自分に言い聞かせる。
ここがどこなのか。どうやって連れてこられたのか。超常的な何かに巻き込まれたのか、それとも単なる事件なのか。
状況が、何ひとつ分からない。
ただ一つ――クラスメイト全員が巻き込まれているということだけは理解できた。
周囲を見回していると、すぐ近くで小さく身じろぎする音がした。
「……ん……?」
小柄な人影が、目を擦りながら上体を起こす。
状況を理解できていないのか、ぼんやりと辺りを見回し――そして、俺と目が合った。
それを合図にしたかのように、あちこちから咳払いと寝返りの音が重なり始める。
一人、また一人と体を起こしていくクラスメイトたち。
静まり返っていた空間に、ざわめきが戻ってくる。
「大河きゅん……ここ、どこ?」
不安げに揺れる声。
「俺もわからん」
次はもっと早い更新を!




