[1-14] ドラゴン追跡隊 報告2
14:15
川で水を飲んでいるドラゴンを発見。
14:27
少し観察してみたが、ドラゴンは何やら翼を開いたり閉じたりを繰り返している。そろそろ地上を歩くのをやめて飛ぶつもりか? もしそうなら、これ以上の追跡は困難になるため、我々の任務は終了ということになる。これが最後の攻撃になるかもしれない。
14:35
ドラゴンを見下ろすことのできる崖の上に布陣。ドラゴンが谷底にいるので、我々の方が高い位置を確保できたのは幸運だ。この高低差を利用してガス弾による攻撃を試みることにする。
14:39
ドラゴンは一度も我々の方を見ない。もし、まだ我々に気付いていないなら、勝機はある。
14:41
風向きを確認し、ドラゴンの風上にあたる位置に向けてガス弾三発を発射。
14:42
直後、ドラゴンが羽ばたいて風を起こし、ガスを吹き飛ばした。どうやら、既に我々の存在には気付いているらしい。
14:45
残っているガス弾をすべて用意するよう指示。既に気付かれているなら、静かに動く意味はない。遠慮なく、我々が今持っている全力で攻撃することにしよう。
14:57
ドラゴンを囲むように全弾を発射。これなら、どちらに風を起こしても反対側からのガスを吸い込むことになるはず。
14:58
ドラゴンは下向きに風を起こして全方向に広がらせ、すべてのガスを吹き飛ばしてしまった。なるほど、そう来るか。
15:06
ドラゴンは翼を畳み、悠然と歩いて森へ消えていった。我々の方は一瞥すらしなかったが、それでも我々のすることなどすべてお見通しというわけか。
15:15
まだ飛ぶつもりはないらしい。当面は追跡を続けることになりそうだ。




