レティシア(1)
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( ・ω・)
私はお母様を知らない
お父様がいうにはお母様は私を産んだ後に亡くなったそうだ
お母様は元から体力が無くよく体調を壊していたそうだ
お父様はお母様を大切にしておりお母様が倒れたと聞くと自分の仕事を放り出してでも急いでお母様の元へと向かったそうだ
そんなお母様が亡くなってしばらく食事も取らずに寝込んでいたそうだ
しばらくすると生まれたばかりの私を抱いて涙を流し私を愛情をもって育てると誓ったそうだ…
でもそれを面白く思わない人間もいた
私の兄だ…兄はお母様がよくなついていたそうだ当然だろう自分のお母様なのだ
兄はお母様が死んだのは私のせいだと何度も何度も言っておりでも産まれたばかりの私は言葉も理解出来なかった
兄とは年が4つ離れている
兄は4歳で言葉を理解しており時々「チートはまだか!」と叫んでよけ不機嫌になっていた
赤ん坊の頃の私も怖いと思ったのかそれを目にするとよく泣いていた
そんな事もあり私もすくすく育ち5歳となりまだ幼いながらも勉学を習い始めた貴族の子供はだいたい5歳から勉学を始めるとのことだった
部屋に入ると兄がいた…
この時に初めて兄と同じ部屋で勉学を習う事をしった
兄は私が間違ったりすると「こんな事もわからねぇのか?」とか「お前は頭悪いなぁ~」とか言ってくるもちろん勉学を教えてくれている先生が何度も注意してくれたがまるで効果がなかった
それを知ったお父様は兄を部屋に呼ばれなんとお父様が兄を殴ったのだ
兄はいったいお父様に何を言ったのかは知らないけど私から見るお父様はちょっと顔が怖いけどカッコよかった
それにお父様は時々仕事の空いた時間を使って遊んでくれた…自分の事もあるのに私達に愛情を持って接してくれるお父様は私は大好きだった
でも兄は違った
兄はお父様とよく喧嘩をしていた
私は1回だけ二人が喧嘩をするのを見たことがある
喧嘩の内容は私の事だった兄は「なんで母さんを殺した奴なんかと仲良くしなくちゃいけないんだ!」と言っていた…
私はこの時少なからずショックを受けていた兄にはそんなふうに思われていたなんて思いもしなかった
それからと言うもの兄のあの言葉が頭から離れなくなり夜な夜な枕を濡らしていた
そんな姿を見たお父様は私を外に連れ出してくれた
お父様と二人で町の外に出たのは初めてでいろんな所に行った滝を見たりそしてお父様が私を腕で抱き山を走った
最初はお父様が走るスピードが早くて怖く目を閉じてたけどお父様が頭を撫でてくれて「大丈夫だゆっくりでいい目を開けてみろ」と言われたので恐る恐る目を開けてみると…
木がいっぱい生えておりお父様が早すぎるので一瞬しか見れなかったけどウサギやリスが見れたもっと見たかったけどお父様に言えば多分捕まえて持ってくると思うと可哀想なので何も言わなかった…
山の中を走ってしばらくすると太陽の光が目に当たって反射的に目を閉じるとお父様が「見てみな綺麗だぞ?」と…言われたので目を開けると辺りいっぱいにいろんな種類の花が咲いていた
「わぁ~」
私はつい余りの綺麗さにお父様の腕を叩きおろしてと伝えるとゆっくりと下ろしてくれた
私は走って花畑の所に行くと迎えてくれたのはいい匂いだったいろんな種類の花があるのでどの花の匂いか分からなかったので1つずつ顔を近づけて嗅いだ
いい匂いをするものもあれば鼻にツーンッ!と
くる匂いもあって面白かった
前に屋敷のメイドから花冠の話を聞いたのを思いだしお父様の為に作ってあげることにした…
でも上手くできずに泣きそうになったらお父様が頭を撫でてくれて一緒に作ることになった
お父様が作った花冠は見るも無惨な姿になっており面白かった
お父様は拗ねたが立派というほどじゃないけど形になった花冠をお父様にあげたらとても喜んでくれて私も嬉しくなった
気がつけば最近あった事などすっかり忘れて今を楽しんでいた
辺りはだんだん空が赤くなってきたので名残惜しいけど帰ることになった
でも帰り道に大きな熊が誰かは分からないけど襲っているのが見えた
私は熊を初めて見たとき凄く怖くなって泣き出しそうになったでもお父様が頭を撫でてくれてた
「レティ少し目を閉じてるんだ」
「うん…」
私が目を閉じると「グオオオォ…」と耳に入りお父様の腕の中で体がビクッ!と跳ねたけど怖かったのでそのまま閉じてると次は何かが倒れる音がした
私はそのまま目を閉じてろと言われたけど気になって目を開けると
「あ、ありがとうございます!!助かりました!!死ぬかと思って…本当にありがとうございます!!」
「ああ、気にすんな一応ここの領主なんでなこうゆうのも俺の仕事だからな」
男性が領主だと知りびっくりしていたけど私はそんなお父様が凄くかっこよく見えた
私も誰かを助けられるぐらい強くなりたいと思った
そして家に帰るとお父様は日頃からお父様といつも一緒にいる人に怒られていたのは内緒…
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