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17話 妖精の国

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( ・ω・)


「君だぁれ?」


首を傾け手のひらサイズで羽が生えている女の子が僕の前に現れ驚いていると


「まものー?」

「でもしょうきないよー?」

「まものじゃないー?」


他の妖精もどんどん現れてざっと20匹ぐらいはいるだろう


あと僕の周りをぐるぐると回って観察してて興味津々みたいで少しかわいくてほっこりしてると最初に飛び出してきた水色の髪をした妖精が僕の顔に飛び付いてきた


「ねぇーねぇーあそぼー!」


ニコニコしててやっぱり可愛い…でもレティシアを待たせるわけにも行かないから遊べないんだよなぁ…


「やだーあそぼーあそぼーよー!!」

「あそぼー」

「じかんずれてるかるだいちょうぶ!」

「だいちょうぶー」


体に纏まりついてガブトをかじったりしていて正直ちょっと鬱陶(うっとお)しく感じるようになってきたけど…それより気になるのは時間がずれてるってどうゆうこどだろう


『ここは元いた場所と次元がズレている妖精の住みかです。どうやら貴方はボールを追いかけているうちにたまたま入り込んでしまったみたいですね』


へぇそれで次元がズレてるから時間もずれてるの?


『そうですここでは1日過ごすとしても元いた場所では10分くらいしかたちませんので特に気にする必要はないかと』 


『ねぇーねぇーあそぼーよー』


……遊ぶかこれは遊ばないとずっとつきまとわれる気がする


「キチッキチッ(わかったよ…ほら捕まえてごらん!)」


いつも着けているガブトとハサミを怪我をさせない為になくして空に飛び上がった


後ろを見てみると小さな妖精達が…


増えてる!?


さっきは20匹ほどだったのにいまじゃ軽く50はいるそれが四方向から向かって来てかなりきつい…


幸い妖精達はまだそれほど早くないので簡単には捕まらないが僕は姿が大きいので密集されると妖精達に簡単に捕まってしまう


「つかまえたー」

「つかまえたー」


妖精達がくるくる回りながら僕にべたべた触ってくるがもう受け入れることにしたこの子達は元気しすぎて僕には眩しく見えるよ


最近は暗殺者とか結構きてたから妖精を見てると心が浄化されるような気持ちになってきて気持ちいい…


「つぎなにするー?」

「またおにごっこ?」

「おやつ食べる?」


本当に元気だ…この子達は


それから数時間ほど妖精達の遊びに付き合わされさすがに疲れてしまいお花畑に横になった


ってあれ?このお花畑僕がピクニックに来た場所と少し似ているような…


「ええ、そうです私達妖精の住みかはあの花畑と繋がっているのですから」


「ッ!」


声がした方に振り向くと頭に花の冠を被った女性がいた…


ピンク色の髪を長く伸ばしており花柄のドレスを着ていた


それに…


大きい…どこがとは言えない…レティシアはまだ成長期だからこれからだろうけど元男だった僕はつい無意識に目がいってしまった


「コホンッ」


(ご、ごめんなさい…)


「はい。それで…来るのが遅れてごめんなさいね?本当はもっと早く話しかけるつもりだったんだけどその子達がとても楽しそうにしていたからなかなか話しかけられなかったの。」


(そうなんですね…まぁなんだかんだ言って僕も楽しかったからいいですけど)


「そう。そう言ってもらえると嬉しいわ

それでね君がここに迷いこんだのは私が君をここに誘導したのよ」


空気が少し重たくなり周りを飛んでいた妖精達はお互いを抱き合ったり「キャー」と言って逃げていた


ピリピリとした空気がお花のお姉さんから僕には向けらているがどうしてこんな空気になったか分からずただ困惑していた


『恐らく貴方が初めてみる生物だったゆえに1度見ておきたかっただと思います。

それに無事に帰れるので心配しなくても大丈夫ですよあの精霊は敵意や殺意より好奇心の方が多めですから』


まぁ新種だから仕方ないか…


でも好奇心ってやっぱりあんまり妖精と変わらないのかな…?


そんなことを思っていると空気がほわほわっとした空気に戻った


「これも必要な事なの試すような事をしてごめんなさいね…貴方がこの子達と遊んでいる姿を見てると悪い方だとは思わないんだけど

それで納得するような方もいないから本当にごめんなさいね。」


お姉さんが僕に頭を下げてきたが僕は管理人さんのお陰で安心できてから特に心配してなかったけどやる側としては心苦しかったみたい


「お詫びにこれをあげるわ」


お姉さんが持ってきたのはプルプル揺れるゼリーみたいな物だった


「これは私達のおやつみたいな物よこれをいっぱいあげるから許してね、これはお肌に効くから女性にあげるといいわよ

あっもちろん食べても美味しいから君もちゃんと食べてね」


風呂敷に包んでもらって僕の体に巻いてもらった


「はい、次元を繋ぐドアを作ったわこれで元いた花畑に戻れるわよ」


目の前に真っ白なドアが現れ勝手に開いた先には花畑が見えた


「キチッ(うん、ありがとう)」


「フフフ…後これはサービスよ」


チュッ


「キチッ!!(えっ!!)」


ドンっ!!


おでこにキスされた所を前足だ触れてるとお姉さんから後ろを押されてドアを通り抜けていった…最後に振り向いた時に見えたお姉さんの顔はどこか赤く見えたのは…気のせいだろうか?


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