14話 屋敷の生活と婚約者
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( ・ω・)
屋敷の庭で放置されたので噴水の傍に行って涼んでいたら先程のパパさんが屋敷から出てきて何かを探すように視線をキョロキョロとさまよわせると僕と目が合ったので一応会釈はした
パパさんは数秒固まったけど僕にだんだんと近づいてきて腰には鞘に剣が収まっており少しビビってしまった
やがて僕との距離が1メートルの所で止まった
「お前がノールか…見た感じ魔物と変わらないが魔力を見ることが出来るものが見ると瘴気が感じられないと聞く…お前は何者だ?」
…と聞かれてもしゃべることができないので首を傾けるしか無かった
「ああそうか知性はあっても喋れんのか…なら」
パパさんは腰に刺してあった剣を鞘ごと手に取り地面に○と×を書いた
「知性があるならこれでいいだろ…さて今からお前に質問をする合っている場合は○に足を伸ばせ!違う場合は×にだ!分かったな?」
素直に足を○に伸ばした
「おおアン様が言ったことは本当だったのか…」
「知性があるのは高位の魔物のはずなんだが…」
「とてもそうは見えないな」
「静かにしろ!!」
シーン…
「さて、まずお前に聞きたいことがあるお前がレティを助けてくれたのは本当か?」
スッ…
○に足を伸ばした…
「そうか…」
「娘を助けてくれてありがとう…君は娘の命の恩人だ。それだけじゃない君は私も救ってくれた、もし娘がいなくなればとてもじゃないが正気ではいられなかっただろう…君が何者なのかは俺には分からんが恩人には変わらない。
ここでは悪意を持った人間以外、傷つけなければそれでいい!これからもレティの傍にいてやってくれ」
僕は首を縦に振りそして○には足を伸ばした
それから数日…
僕はいつも通り噴水の近くで涼んでいた最近季節が夏なのか妙に暑いのだ
ここで働く人達も僕に慣れたのか水のシャワーを掛けてくれるときもある
最初は庭に水をやっていた庭師の人が誤って僕にかかってしまって顔を青ざめていたけど僕は暑かったのでむしろもっと水を掛けてくれとアピールをすると恐る恐るホースから水を出して掛けてくれた。
それから毎日掛けてくれるように頼んで(ジェスチャー)
庭師のおっちゃんとはだいぶ仲良くなった
それを見ていたお屋敷で働くメイドさん達も最初は恐る恐る近づいてきて眠っていた僕に触ってきた
敵意は無かったのでそのまま眼を閉じて再び眠りにつきしばらくするといろんな方向から撫で回されてるような感覚になり流石に眠れないので眼を開けると7、8人くらいのメイドさん達が僕を囲って触っていた
僕が眼を覚ましてメイドさん達を見ているとやがてメイドさんも気づいたようで固まっていたけど…
メイドさんが持ってきたクッキーを目の前に持ってきたのでパクリと食べると何故か「おお~」と声が聞こえそれからというもの
時々メイドさん達がいろんなお菓子やご飯など持ってきて僕にくれる、なんだか餌付けされてる気分になるんだけどね…僕が食べている時は決まって撫でてくるどうやらひんやりしててすべらかで触りごごちがいいらしい
後招かねざるお客も来たから殺したけども僕より強い奴が何人かいてそいつらはパパさんやアンと警備の者やメイドさん達も戦っててビックリした…
後日屋敷の中でレティシアと歩いているとパパさんが彼女を連れてって置いてかれたのでこっそりと跡をついていき部屋の前に耳をすませているが聞こえない…どうやら防音の魔法がかけられているらしいが管理人の前では無力だった。
しばらくしたら会話が聞こえてきてパパさんはどうやら公爵らしい…それでレティシアの婚約者がこの国の殿下らしく邪魔におもっている者がおり暗殺者を送っているらしい
パパさんはおおまかな、めぼしがついているらしく証拠を見つけてどうしてやろうか…と黒い笑みを浮かべておりレティシアもやる気らしい…僕はつくづく親子だと思った。
次の日…
僕はいつも通り寝ていると門の前に豪華な馬車が止まり執事らしき人が場所のドアを開けて降りてきたのは金髪の14.15くらいの男だった
見るかぎりキラキラと豪華な服を着ており優しそうな顔をしていてまんま王子様って青年が門を通ると僕と目が合い固まってしまった
その横に冷たい目をした黒髪の女性も僕をしばらく見て背中に貼ってある札を見ると何も言わず周囲の警戒をしていた
しばらくすると屋敷の方からこの家の執事が出て金髪青年の前に移動し膝まずいた
「ごぶさたしております。レオリウル殿下」
「そんなに堅くならなくていいよ、今日は急に来た僕が悪いからね」
笑顔で手を振りながら立つように許可をだし執事を立たせた
「それで今日はどのようなご用件でしょうか?」
「なに、久々に婚約者の顔を見たくなってね最近会えてなかったら会いたくなったんだ」
「そうですか…レオリウル殿下ならお嬢様も喜ぶでしょうではこちらへどうぞ」
屋敷のドアを開けレオリウル殿下が屋敷に入っていった
僕はレオリウルが見せていた笑顔が酷く気持ち悪く見えていた…