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10話 アン

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( ・ω・)


眠りについた僕たちは朝まで何もなく無事に起きることができた


ただレティシアは起きた時に僕を見てかなり驚いた後昨日の出来事を思いだしたようで「ごめんね」と言って僕を撫でてくれた


「距離的に多分明日に国の兵士とか探しに来てくれるとおもんだけど…」


彼女は言葉につまり言いにくそうにしながらも


「多分私を殺そうとした奴の部下がいると思うからもし、襲ってきたらとりあえず殺さずに取り押さえて尋問しようと思うの協力してくれる?」


レティシアは僕が思ってるよりも強い女の子だったみたいだ…昨日盗賊に襲撃されたのに冷静に次の事を考えている…凄いなぁ。


僕には頼れる管理人さんがいるからいいけど普通はいないんだよね…僕も自分で出来ることは極力考えていこうかな


「ノール?どうしたの?」


おっと考え事しててレティシアの顔が目の前にあったのが気づかなかった…


僕は体を横に振り何でもないよと伝えた


「そう?じゃあさっきも言ったけど兵士達は警戒しておくわよ」


コクン


そして次の日……昨日と同じ地面の穴で眠っているとパカッパカッと上から振動と声が聞こえた


「お嬢様~!レティお嬢様~!どこですか~!!返事をしてくださ~い!!アンが来ましたよ~!お嬢様~」


この場に合わない元気で少し気の抜ける声が響き僕はつい言葉を無くしてしまった… 


ふと隣を見るとレティシアが頭を押さえていた


「また、アンは…まぁいいわノール外に出るわよ出口を開けてくれる?早くしないとアンが感づいて地面に穴をあけてヘタしたら生き埋めになるから…」


ちょっと何を言ってるのか分からなかったけど彼女から焦りが感じられたので急いで地上に通じる蓋を開けた


「ノールはちょっと待っててね説明してくるから」


彼女の話だと命を狙われてるかもしれないのに一人で行こうとするのは危ないのでついていこうとしたけど、どうやらレティシアにそれが伝わったみたいで僕の頭を撫でてくれた


「大丈夫だよアンはかなりのおっちょこちょいのメイドさんだけど私を大切に思ってくれている1人で凄く強いんだから」


「お嬢様~レティお嬢様~!!どこ…ぶへっ!?ふぇぇええ転んじゃいました~」


僕はレティシアをもう一回見たが目をそらされて小さな声で「…本当よ?」


「はわっ!この下からお嬢様の匂いがしますぅ~ハッ!まさかここにお嬢様が埋まって…お嬢様~今アンが助けますからねぇ~」


「まってまって!!アン!私は無事よ!!大丈夫だからその拳を下げて!」


「はわ?お嬢様?お嬢様ーーーー!!!よかったですぅ~お嬢様がお嬢様がいなくなったらアンはどうすればいいんですかぁ~アーーーーンーーー」


アンは凄い勢いでレティシアに飛び付いてその場に泣き出して他に探しにきた兵士は「またか…」と言ったり苦笑いを浮かべてる人が多くいたが何人かの兵士が無表情で何を考えてるか分からない者達がいた


おそらくこの兵士たちの上の人間が盗賊を手引きしたと考えられるだろう…管理人さんも高確率でそうだと言ってたし


「まったくアンはしょうがないわね…それよりアン紹介したい子がいるの今呼ぶけど絶対に殺したら駄目よ!私の新しい家族なんだから」


「はわ!はわわわわ新しい家族…お嬢様まさか…そんな…お嬢様!誰にやられたんですか!このアンお嬢様を傷つけた野郎はぶっころ「バシン!」キャン!何をするんですかぁ~お嬢様ぁ~」


「アンが急に変な事を言うからでしょう!!」


顔を真っ赤にさせながら怒っているがアンは「ふぇぇ」と言って慌ててるがこれもまた苦笑いを浮かべてる人が結構いるのでいつものことなんだろうと理解できた


「それより!!いいから呼ぶわよ!!」


レティシアから流れてくる感情がとても疲れてるが楽しんでるので口ではああだこうだ言ってもこのやり取りが嬉しいんだろうねつい微笑ましく感じた


それがレティシアにも通じたのかますます赤くなってこっちを睨んでいる…怖い…。


「ノール!!こっちにおいで!!」


僕が地面から顔を出したら周りの兵士たちが一斉に武器を取りレティシアを守るように僕を警戒してる


「キチキチキチ!!」


僕もつい殺意を当てられ威嚇をしてしまい今にも兵士たちが襲いかかって来そうな中でアンだけ首を傾け鼻をスンスンしてる


「武器をしまいなさい!この子は私を守ってくれた命の恩人よ!!」


「…ハッ!」


兵士達はしぶしぶ剣をしまったがいつでも抜刀できるようにこちらを警戒している


「はぁ~まぁ仕方ないわね…私だって最初見たときビックリしたから」


「ねぇねぇお嬢様~この子どうしたんですか~?」


レティシアがため息を吐くなかアンだけが僕をじっと見て警戒してるように見えずただ純粋に疑問に思っているだけみたいだ


「あらアン貴方はノールの事警戒しなくていいの?周りの兵士達はしてるわよ?」


「えっ?別にこの子は瘴気(しょうき)を待とって無いですし魔物じゃないので警戒する必要なんて無いじゃないですか~やだなぁお嬢様ぁ~♪」


レティシアは少しイタズラっぽく言ったがアンは首を傾げるだけでアンが放った言葉の方が逆に彼女をビックリさせるのだった


もうすでアポロン様の視点を書きますので( ・ω・)

レティシア嬢の視点はまだ先になります。

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