表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/207

■番外編.イシハラ勧誘会~【王都騎士達】

〈ウルベリオン城.医務室〉


「…………………………ここは……吾が輩は……一体……」

「気がつきやがった? ですわ。あれだけの重傷で……流石序列二位ですわね。ここは城の医務室ですわ」

「……ツリー殿……貴女こそよくぞご無事で……ボルト殿は?」

「あのガキもシャドウも生きてますわよ、まだ意識はないけど……快復に向かっているそうですわ」

「それは何より………して、テロリズム率いる軍勢は……」

「………幹部は死亡、魔物達は撤退したそうですわよ。……こちら側には奇跡的に死亡者は出なかった、らしいですわ」

「……そうですか………いやはや、流石勇者殿といったところですかな」

「……………勇者様じゃねぇ、ですわ」

「………何ですと?」

「幹部を倒したのは勇者様じゃねぇ、と、言ったんですわ。詳細はワタクシ達にすら伏せられているけど……ある一人の男が幹部を倒し、魔物達を退けた、らしいですわ」

「………何と……それほどの実力者がこの街に……」

「名前は【イシハラナツイ】……けどワタクシは信じねぇですわ。警備兵ごときが街を救ったなど……たとえ王の言うことでも真っ当に受け止められるわけねぇですわ」

「……警備兵……イシハラナツイ殿……ですか……」

「しかも聞いた話では……現騎士団長と軍師の一人マリオンは解任。何でも民を危険にさらしたのが解任理由だとか……信じられねぇ事ばかりですわ」


ガチャ


「信じられない事は多々あるでしょう。しかし、それが改革というものです。陛下はそうご判断なされました、ならばこれから国はそう進むべきなのでしょう。……マグマ様、ご無事で何よりです」

「大神官殿……っ!!」

「大神官様……ですわ。確か……例の警備兵の就職儀に行ったんじゃなかったの……ですわ」

「はい、先ほど無事に終えたところです。……あなた方には更に信じられない事になりますが……陛下から新たな御布令、そして……ご用命です」

「御布令……? して、ご用命とは?」



「十二人騎士団の序列制度撤廃……そして、件の【イシハラナツイ】様を新たな騎士として勧誘せよ、との事です」













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ