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モラトリアム大学生
この小説は過去の自分かつ未来の自分、何より現在の自分に捧ぐ。
君は今、自分の行いを「ああすればよかった」などと反芻する夜が増えている。何故だろうか。
中学入学式、父の「中学からやり直したいなぁ」という言葉を受け、後悔の無いように生きると決めた。その後の君は自分の心に従い、時には紳士的な行動を取り、時に危険を犯し多くの人に迷惑をかけた。輝いてた、自分ではそう思ってる。
周りを見下し特別だと思い込んでいた小学生時代、自分が正しいと思うことを貫き通しその誠実さからか人望が厚く生徒会長をやった中学時代、怠けることを覚えた高校時代はいかに楽をするかばかり考えていた。代償は厭わなかった。友達を失ったこともある、先生に怒鳴られたことも、親に泣かれたこともあった。
そんな君も今は大学生。では人生を振り返り現在の反芻の原因を探っていこう。