185-12話 停戦交渉 今年の後始末
185話は12部構成です。
185-1話からご覧下さい。
【ご報告】
第11回ネット小説大賞にて、コミック部門賞を受賞しました!!
初めて書いた小説が、こうして受賞に繋がった事、大変うれしく思います。
約6年間続けて本当に良かった!
普段から読んで下さる皆様、応援して頂いた皆様のお陰で頑張れました!
本当にありがとうございます!
この報告に間に合わせる為に、本編を仕上げつつ、全体を再点検しつつ、矛盾点を解消し、誤字を無くし、伏線の加減を調整したり、この際気になっていた点を直したり(お濃→於濃)、超忙しい毎日でしたが、やっと報告できて一安心です!
それにしても、受賞は本当に驚きました!
何せ『信長Take3』は、出版社様が求めているジャンル、求めているイメージ、気になるキーワードをほとんど無視した作品であるにも関わらず選んでもらえました!
奇跡です!
巡り合わせの奇跡が起きたとしか思えぬ出来事で、連絡頂いた時は吐き気に襲われました。
次は、小説の受賞を目指します!
マンガの連載はもう暫く後になりますが、マンガ版共々、これからもよろしくお願いします!
【駿河国/駿府城 今川家】
善徳寺の会談後、今川義元、織田信長、斎藤帰蝶が密室で集まった。
周囲には誰も近づけさせない厳重っぷりである。
「殿。我らの信濃出兵は殿の計画の阻害になっておりませぬか?」
義元が信長に尋ねた。
義元も一向一揆については、斎藤、朝倉、上杉がどう動くか知っていた。
しかし三国同盟の都合上、武田の要請も断れない。
苦しい立場での出撃だったが、もちろんそれは周囲に一切感じさせない。
義元が義元らしからぬ采配をすれば、かならず武田に疑われる。
従って力を発揮せざるを得ないのだ。
その結果、武田は信濃の大部分を手に入れ、上杉の喉元に刃を突き付けた形となった。
これは来年以降の一向一揆対策に響く可能性が高い。
「阻害と言われればそうかも知れんが、三国同盟の維持を命じたのもワシじゃしな。アレは今川家としてやらねばならなかった事。それを責めては意味が分からぬ。気にするな」
「影響はどれ程大きいと考えますか?」
一安心の義元に対し、帰蝶は今後がどうなるか尋ねた。
「北条が3年待つのは信じてよかろう。破ろうモノなら、せっかく出した養子が殺されるしな。だが武田は海を欲しておる。上杉が一向一揆に関わる以上、いつでも横槍を入れられる状態。決して小さい影響では済まないだろうな」
「攻め方を考える必要があると言う事ですね」
「うむ」
「来年以降は今川は斎藤殿の求めに応じ援軍を派遣する、と言う体で、武田や北条の要請を断ります」
今年の展開は断れなかったが、認識合わせをした今なら、何とでも理由をつけて断れる。
「ただ、一つ懸念が」
「何じゃ?」
「今の北陸一向一揆との停戦は、約定を交わしたのですな? 上杉の飛騨通過を見逃したり、飛騨を武田に取らせない事や、越前も現状維持で停戦する。この約束で破られる可能性があると断じていらっしゃるので?」
「破る。必ず奴らは破る」
信長は断言した。
散々、一向宗との約束を破られてきた前々世の実績からか、説得力が段違いであった。
「そ、そこまで断言しますか」
「さすがに時期の予測は出来んが、どうも越前には下間頼廉がおるらしい。ちょっとでも隙を見せたら奴が動かんハズが無いわ」
前々世では散々一向宗に煮え湯を飲まされ続けたが、その煮え湯を作り続けたのが顕如なら、飲ませたのが頼廉だ。
その手腕は僧侶にしておくには惜しい程の戦略眼と武威を兼ね備えている。
信長はつい前々世の知識から断言してしまったが、この歴史の頼廉はあくまで一揆を止める為に動いている。
この事実を知らないので、来年破られるかどうかは未知数だ。
「仮に、一向宗の上層部が我慢したらどうしましょう?」
「可能性が無いとは言わん。だが、時期はともかく破られるのは間違いない。末端の民が暴走しないハズが無いわ」
今の越前近辺の一向宗の状況は、吉崎御坊周辺と加賀国の小松の一部を朝倉に奪われている。
善意の暴走をしない民を探すのが難しいのが北陸一向一揆であり、統制が効いていない所以である。
「でも七里頼周は何人いるか分かりませんよ? 人望を集める七里が抑えるかもしれません」
「それでもだ。何ならお主が戦ったという、越前の七里頼周こそが一番暴走するんじゃないかとすら思うぞ?」
「あの七里頼周ですか。今度こそ決着はつけないといけませんね」
濡れた衣服のハンデがあったとは言え、富田勢源と2人掛かりで倒せなかったのは屈辱だ。
今回、北条綱成を倒して、自信に繋がった技もある。
今度こそ倒すと心に誓う帰蝶であった。
「別に一騎討ちをしろと言っとるのでは無いぞ!?」
「わ、わかってますよ……!」
絶対に解っていない顔で帰蝶は了承した。
「……まぁ、仮にそれでも本当に約束が破られなかったとしよう。そうしたら、武田を通じて、本願寺本家に問い質すのも良かろう。あくまで北陸の最終決着は武装解除であって停戦ではない。一揆が終わっていない以上、本願寺を突くのも良いかもしれんな。七里頼周は本願寺の意向を無視し続けているのじゃろう? 例えばその討伐を買って出てもいいしな」
「上位の存在からによる約定の上書きですか。私達が頼んでも聞く耳持つでしょうか?」
「案外恐れて折れるかもしれぬぞ?」
願証寺を壊滅させた信長だ。
交渉の余地があるとは思えない。
交わされた約定も、本願寺本家が破るのを容認すれば話は変わる。
だが、信長はそんな事はせずとも良いと思っている。
「だがそんな事より、もっと確実な方法があるではないか。朝倉を前面に押し出せば良いのだ」
朝倉は一向一揆とは対立しているが、本願寺本家とは対立していない。
その朝倉を盾に援軍として介入してしまえば良いのだ。
「だがまぁ、さっきから言うが、そんな事を気にせんでも約束は破られると思うが、もしもの時はそうするまでだ。あと、先ほど時期は見抜けんと言ったが、可能性だけなら言える。早ければ今年の収穫後、遅ければ来年の農繁期に入る前だ」
一揆と言えど、食えねば生きていけない。
今は一揆に必要な兵糧以外の年貢を払う必要が無いので、生産に人手を割けば、食料は自給自足で事足りる。
「なるほど。一向宗はほぼ全員農民ですからな。それに武士の数など知れておりましょう」
浄土真宗は庶民の宗教なので、下級の武士の参加者も居るには居る。
例えば、本多正信、渡辺守綱、蜂屋貞次ら三河の下級武士の出身者など良い例だ。
だが、軍勢を的確に指揮できる侍大将級となると、途端に数は減る。
奇跡的に七里頼周の様な存在も出現したが、結局、数は膨大でも基本は烏合の衆なのだ。
そんな理由もあるから、熱心な信者の誰かが必ず暴走する。
阿弥陀如来に殉じる輩が出てくる。
それが救いの道だと信じて疑わない、破滅を引き起こす者が。
「だから今川軍には、まずは少数、1000程で収穫後に北近江に援軍として来てくれれば良い。何もなければそのまま過ごしてもらい、農繁期前の襲撃に備える。またその時には、3000程その時期に間に合うように来てくれれば最適な結果となるであろうよ」
「わかりました」
こうして密議が終わった。
それを待ってましたと言わんばかりに待ち構えていたのが、今川氏真と北条涼春だ。
2人は帰蝶と綱成の一騎打ち情報は当然掴んでいる。
その詳細を知りたくて堪らなく、帰蝶が出てくるなり質問攻めとなった。
「お姉様!? あの左衛門殿(綱成)と一対一で戦ったとは誠ですか!? ッ!? その眉間の傷は!?」
「あぁこれ? 左衛門殿に刻まれてね。僅差の勝利だったわ」
「何と! 本当でありましたか! 是非ともこの目で見たかった……!」
氏真が本気で悔しがる。
それは涼春も一緒だが、この時は2人とも信濃へ武田援軍として従軍していた。
見学など不可能だ。
「しかし何故一騎打ちに? 訓練ならともかく戦場でだなんて……」
これは信長や義元も不思議で仕方ない事だったが、戦国時代で一騎打ちなど偶発的にならともかく、お互い条件を決めての一騎打ちなど聞いた事が無い。
「斎藤家は仲裁と兄上の遺言の都合もあったのよ。ただ本当にどっちが討ち取られてもおかしく無い真剣勝負。死んでも悔いは無いわ」
「ダメです! 何を仰るのですかッ!?」
氏真と涼春が同時に喋る。
まるでステレオだ。
「某はまだまだ稽古をつけて頂きたいのです! まだ駿河には滞在なさるのでしょう? 何やら幼児も連れての帰還であるとか? そう! 幼児に長旅は厳しかろうと思います。絶対に! ならばごゆる~りと駿府で旅の疲れを癒して下さい! その間、某と稽古を……」
「なっ!? 御前様は何を仰っているのか理解しているのですか!? 夫と言えどそれは聞き捨てなりませぬよ!?」
旅の疲れを癒せと言いながら、稽古を提案する氏真。
これには涼春も異議をとなえる。
休息と稽古は相反するのだから当然の抗議だ。
「そもそも、御前様はしょっちゅう稽古つけてもらっているのでしょう!? この駿河滞在中は私に譲ってください!!」
涼春の異議は旅の疲れについてでは無く、稽古の優先権だった。
帰蝶の体力を考えれば疲れなど気にする必要は無いのは、確かにそうかもしれないが、稽古を付けて欲しい余り、少々(?)礼を失した答弁だった。
「なにぃッ!? そ、それを言われると……ッ!」
「フフフ。良いわよ。足腰立たなくなるまで付き合ってあげるわ! 彦五郎殿にもちゃんと付き合ってあげるわ。私も足の状態を確認したいしね」
そんな2人の願いを、帰蝶は笑って承知した。
一方、義元は恥じるら、恐れ多いやら、ちょっと自分も参加してみようかと考えたりで、顔色を様々に変化させていた。
《微笑ましい、と言うべきなのだろうな》
《言うべきですよ》
信長も呆れるが、義元と同じく、自分も参加してみようかと思ってしまった。
やはり綱成を一騎打ちで倒してしまうなど、事実であっても信じられない思いが強かった。
(自分はまだ勝っているハズだ。剣も槍も組打も! 弓はちょっと怪しいが……他は勝てるハズ!)
こうして始まった、特別稽古。
あんな死闘や腹の探り合いがあった交渉があった後とは思えぬ、のどかな春に相応しい、醜い争いが今川家で繰り広げられるのであった。
なお、一騎打ちの詳細を更に聞いた涼春が、激怒して北条家に里帰りしたのは完全な余談である。
《ところで、ちょっと気になったんですけど》
《なんじゃ?》
帰蝶に吹き飛ばされている涼春が恍惚の表情を晒す中、ファラージャが何か思い出したのか信長に聞いた。
《今回北条が、帰蝶姉さんの血筋の断絶を恐れて養子を派遣しましたね?》
《そうじゃな》
《それで信長さんもこの歴史なら、優秀であれば継がせて良いと言いました。じゃあ、もしもですよ? 本当に血筋が断絶した場合で、信長さんが次の後継者を選ぶとしたら誰になりますか?》
ファラージャが何か意味深な質問をする。
庭先では涼春が全力で薙刀を振り回すも、全く掠りもしないが、悔しさを滲ませる所かウットリしている。
そんな光景を見ながら信長は質問の意図を考える。
《何が言いたいのか分からんが、まぁ……そうなると家臣の誰かになるのじゃろうな。例えば光秀とか秀吉とか……ッ!?》
《気づきました? 本能寺は……》
《ワシの後継者を狙っての行動と言いたいのか!? い、いや、今のは血筋断絶の仮定の話じゃぞ!? 大体、血筋断絶前に本能寺を起こしては意味が無かろう!?》
ファラージャの意図に気が付いた信長が、一つの可能性に気が付き驚く。
《そうですね。でも本能寺後、皆殺しにしてしまえば可能です。順序は逆ですが結果は一緒です》
《そ、それはそうかもしれんが、ファラはワシの死後の歴史も知っておるのじゃろう? そんな事が起きたと言いたいのか?》
《そうじゃありませんが……》
史実で言うなら織田家の血筋は存続している。
ファラージャの言う様に皆殺しにはなっていない。
実はこれは、世界基準で考えれば異常な事だ。
革命で王が変われば、旧王家の人間の血筋は徹底的に刈られるのが普通。
徳川家も豊臣家の血筋は容赦なく排除したのだ。
しかし秀吉は、主である織田家の血筋を残したまま、主従交代の偉業と言うより、魔法同然の、日本の歴史においても稀な離れ業を成し遂げたのだ。
《光秀さんにしても秀吉さんにしても後継者を狙ったのか何なのか理由は分からないんですよ。推測はたくさんありますけど、確定はしていません》
《後継者を狙ってか。なら別に嫌われたとかでは無い……?》(0話参照)
この歴史では、信長は家臣は大切に扱おうと密かに心がけている。
別に、前の歴史でもそんな理不尽な事を(自分の中では)した事は無いが、他人の心を完璧に理解するのは不可能だ。
だから、小さな努力として、なるべく『心穏やか』を心掛けている。
《一応、憎悪説もありますけどね。別に混乱させるつもりはありませんし、誰を選んでも私は文句も何もありません。信長教さえ発生しなければ。なので後継者選びは慎重にお願いしますね》
一方、稽古の場では、涼春が足を引っかけられ地面に倒され、喉元に稽古用の薙刀を突き付けられた。
「ま、参りました……!」
非常に上気した、いや、恍惚、いや、色っぽさすら感じる蕩けた顔で満足気な涼春。
それを見た氏真は、苦言を呈さずにはいられなかった。
「何と言う情けなく間抜けな表情よ! 大体、戦い方もなっとらん! そもそもアレが戦う顔か!?」
「……。お主もそう変わらんぞ?」
氏真の憤慨に、思わず義元は突っ込みを入れた。
「えっ。何ですって?」
「変わらん。涼春殿は女である分だいぶマシだが、お主は相当気持ち悪いぞ?」
「某が? ハッハッハ! そんな馬鹿な。……え? 本当にですか?」
「もう一度言う。お主はもうちょっと戦う顔を身に着けた方が良いぞ?」
「そ、某が、あんなに酷い顔を晒して……ッ!?」
衝撃の事実を叩きつけられた氏真は、表情を気にしてこの後戦うが、その表情の詳細は氏真の名誉の為に伏せさせて頂きます。
一方、そんな妙な稽古風景を、後継者になるかもしれない竹王丸と、浄依の母である狐蕾が娘を抱きながら鋭い視線を向けていた。
「竹王丸殿。あちらの女性が新しい母になるのです。目標としてしっかり目に焼き付けておくのです」
「はい!」
8歳の竹王丸には、まるで付いていけぬ稽古が繰り広げられている。
当然、2歳の浄依は稽古とすら認識していない。
だが狐蕾は全ての攻防を理解し驚愕していた。
狐蕾は氏康の側室として入った風魔忍者。
浄依の実母としての役目はもちろん、忍者としての役目も任務だ。
(これは骨が折れそうだ……!)
狐蕾は帰蝶の凶悪な殺気を目の当たりにして、任務の難易度を最大と設定するのであった。
【越中国/浄土真宗拠点】
「大変お待たせしました。本願寺本家に書状を届け、また返信の書を預かってきました」
頭を下げ報告するのは渡辺守綱。
飛騨での一向一揆解体途中にて、本願寺の秘蔵『歎異抄』が漏れている可能性が発生し、大急ぎで摂津の石山本願寺に守綱を使いに出し、今、ようやく帰還したのだ。
守綱が帰還する頃には戦況が激変しており、何故か武田家は退いてしまっており下間頼照、証恵は軍議を行っている。
「ご苦労だった。見せてもらおう」
「書状には何と?」
歎異抄の存在を知らない証恵が、本家からの指示かと思い尋ねる。
頼照は書状を証恵に見せた。
そこには要約すると『そのまま』と書かれていた。
歎異抄の『歎』の字も無い書状。
誰かに奪われても漏れない様に、歎異抄を知らない人には意味が伝わらぬ様に、具体的な事は伏せられている。
だが読む人が読めば分かる様にはなっており、歎異抄は本願寺にちゃんとある事が確認された。
「そのまま任を続行と言う事で、越中の一向宗に協力する」
「承知しました。対策を練りましょう」
本来の任務は一向一揆の解体であったが、越中の七里頼周の説得に応じ、まずは戦う事で民を守ると決めた頼照と証恵。
顕如の意向とは違うが、これも一揆収束の手段。
現状を鑑みて民を守り、いずれは一揆を解体する方向で動くと決めたのだ。
最終的に解体させるなら、多少の変化は現場判断だ、と自分に言い聞かせた。
究極的には敵対する者を全て滅ぼせば、一揆は収まるのだ。
「飛騨は攻められぬからな。自ずとやる事は決まってこよう」
「そうですな。武田に今一度連絡を取りましょう」
「うむ。半蔵、帰還したばかりで悪いが、明日には武田殿への書状を届けてほしい。飛騨は斎藤の勢力故に注意が必要だが、信濃に入ってしまえさえすれば大丈夫だ。農民に化けて行け」
「承知しました」
【越前国/吉崎御坊】
「やはりお気持ちは変わりませぬか?」
越前の七里頼周が、座敷牢の下間頼廉に問うた。
「お主等の思いや現状の厳しさは伝わった。だがこんな事は認める事は出来ぬ」
頼廉は一定の理解は示しつつも、認められぬと拒否を貫いた。
「正に溝、平行線ですな。歎異抄を読んだからですか?」
「それもあるが、拙僧も飛騨で色々見聞きしてきた。正直悩ましいのは否定せぬ。お主等に力を貸すのが最小の被害に導けるかもしれぬ。だがな……いや、その前に、縛ったままでも良いから、吉崎を案内してくれぬか? 民の声を聞いてみたい。何を思って、何を第一に考え、何を成し遂げ、どうなるのが理想なのか」
頼廉も吉崎に連行されたは良いが、座敷牢直行だったので何の様子も把握できていない。
「構いませぬよ。流石に本願寺本家の方を縛り上げた晒し者にはできませぬが、貴方は逃亡などしない。それ位は信頼していますよ。私でもわかります。貴方は貴方で真剣であるのは伝わっております。民を見聞きし、どこかに落し所が見つかる事を期待し、私が案内いたしましょう」
こうして浄土真宗側でも、当然のごとく対応策が錬られていく。
だが、疲弊した信徒を立て直す為か、今年の農閑期には越中、越前、能登共に、動きは無く静かに年が明けて行くのであった。
18章 永禄5年(1562年) 弘治8年(1562年)完
19章 永禄6年(1563年) 弘治8年(1563年)に続く。
過去最長のクソ長18章と、クソ長185話が終わりました!
どうしても影響範囲が国を跨ると長くならざるを得ませんね……。
今年の投稿は今回で以上になります。
次回からは外伝を挟みつつ、19章の展開を整理、及び、コミカライズの為の見直しや資料の整理等、忙しくなりますので、本編再開は暫くお待ちください。
ただ、それでも月2回の投稿は維持したいとは思っております。
無理だった場合はその都度、Twitter(現X)で報告します。
よろしくお願いします。
それでは良いお年を!!




