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信長Take3【コミカライズ連載中!】  作者: 松岡良佑
18.5章 永禄5年(1562年) 弘治8年(1562年)英傑への道
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185-5話 停戦交渉 ゴング

185話は8~10部構成予定です。

185-1話からご覧下さい。


今回は185-7話までを投稿し、残りは12月15日までに投稿します。

【越後国/三国峠出口北 上杉軍】


「もう今更責めても仕方あるまい。最低でも越後は守られるのは確定したのだ」


 到着するなり衝撃の内容を聞いた柿崎景家が、ひっくり返りそうになるのを堪える。


「情けない限りではありますが。今からでも某が変わりに行きましょうか?」


 斎藤朝信が不満なのか、己の槍を手に取り、一騎打ちの代理として名乗りを上げる。


「下野守様(朝信)、それはお辞めになった方がよろしいかと。それに某は斎藤様は良い勝負をすると思いますぞ」


 武田信虎が朝信を窘め、息子の信友も頷いて追従する。

 2人は帰蝶の武を知っている。(外伝28話参照)

 老境とはいえ、戦国を生き抜いた信虎が、一本取るのがやっとだったのが斎藤帰蝶なのだ。

 この2人から見ても、帰蝶は怪物の領域に足を突っ込んでいると本気で思っている。


「良い勝負と言われてもな。勝たねば意味がない」


「やめておけ。左京の言う通りだ。お主の実力を疑う訳ではないが、ここまでの移動で体は疲弊しておろう。我らは条件決めの場に居なかったのだ。全ては留守居の越前守(長尾政景)託したのだ。それを後から来た我らが覆す訳にもいかん。それに斎藤殿の義龍公に対する慰霊も兼ねているのだからな」


 上杉政虎が左の太腿をさすりながら諭した。

 これは信濃の戦いで武田義信に付けられた槍傷だ。

 縫い合わせサラシで巻かれているが、ここまでの強行軍では治る傷も治らず、血が滲んでいる。

 そんな政虎は全ての事情を聞き容認した。


 信濃で武田と争っていた政虎は、膠着状態になると見るや、全てを直江景綱と村上義清に託した。

 徹底防御でこれ以上の北進を許さない。

 平地での衝突ならともかく、上田より北部の地域は、本城と支城が入り乱れ、攻略は容易ではない。

 複数の城を連携させた防御であれば、政虎不在でも何とかなる。 


 そうなれば、次の危機は北条である。


 故に僅かな護衛だけで越後三国峠を目指し、奇跡的に間に合ったのだ。

 だが、間に合った所で、もう出来る事は見守る事だけ。

 今の上杉軍は、柿崎軍と斎藤軍の歩兵で根性ある者が辛うじて集結しつつある状態で、結果に不服があったとしても戦えない。

 ただ、内容からして見守る価値は当然あるし、当主として結果を見届け受け入れなければならない。


「それに言霊が発動すると困るからこれ以上の不平不満は言うでない。同じ言霊なら勝つ方に全力を振って応援せよ。斎藤殿の望む物は全て用意したのであれば、上杉としては結果を見守るのみ。それにあの御仁は決して弱くない。主らも噂は聞いておろう?」


「それは、まぁ……」


「信じ難い話ばかりでしたが」


「なら、それを確かめる良い機会よ。ワシも直接の戦闘は見ておらぬ。女がどこまでやれるのか? しかもあの北条綱成相手にな」


 もし帰蝶が負けた場合、更には討ち取られた場合も本来は想定しなければならないが、口に出すのは負けを望んでいるも同然の敗退行為。


「どちらが勝つと思う?」


 政虎が、景家、朝信、信虎父子でもなく、護衛の一人に聞いた。


「斎藤殿に勝って欲しいとは思っていますが……」


「複雑な気持ちは拭い切れぬか、典厩殿(武田信繁)」


 政虎の護衛には武田兄弟も紛れていた。

 その上、信繁はこの中で本気の帰蝶と唯一戦った人間。

 右目を潰す優勢な勝負ではあったが、正直勝ち切れたかと考えると結論は出ない。

 あの戦いを思い出さない日は無かったが、あらゆる手段で攻める道筋を考えるも、勝ち切れる道は見つかっていない。

 それなのに、帰蝶がここで綱成に敗北するなど『綱成>信繁=帰蝶』の図式が出来上がってしまい、武将としての格に響く。


「そうですな。極めて複雑です……」


 そんな弟を見て兄の信玄が政虎に尋ねた。


「それで、斎藤が勝ったらどうするのだ?」


「そうだな。勝ったら本気で求婚を申し込まねばな」


「そ、それは、織田との全面戦争になりますぞ!?」


 景家が慌てて止めに入る。

 政虎は本気でやりかねないと思っているからだ。


「フン。まぁお似合いには違いないわ」


 一方信玄は祝福(?)した。

 戦バカと戦闘バカ。

 似合いのカップルには違いない。


「冗談よ」


「……殿の冗談は本ッ当に笑えませぬ!」


「勝ったら、手厚い礼を考えねばな」


 政虎は『生きて帰って来るだけでも』と言おうとして、言霊の発現を恐れ止めた。

 いずれにしても『手厚い礼』の候補の最後の方には、己との婚姻も候補に入れておくのであった。



【越後国/三国峠出口北 朝倉軍】


「どうじゃ勢源。斎藤殿は勝つと思うか?」


「良い勝負はするでしょう。ですが……」


 朝倉延景が富田勢源に尋ねた。

 延景は帰蝶の策を後押しした、言わば共犯。

 現朝倉家においては個人の武なら最強の勢源に『勝つと思うか?』と聞くが、『絶対勝つよな?』との限りなく願望に近い確認を取る。

 だが、勢源は『ですが……』と歯切れが悪い。


「ですが? 何か不安があるのか!?」


 嘘でも良いから安心材料が欲しい延景は焦る。


「某は越前で七里頼周に対し斎藤様と共に戦いました。その時、斎藤様の動きに不安を感じました」


「ッ!? それは、衣服が濡れて動きが制限されていた、と言う事では無いのか?」


 あの時は、水堀を泳いで渡った後の戦闘行為だったと延景は聞いている。

 水に濡れた衣服は肌に張り付き、枷となって動きが制限される。

 現代の発展した技術で作られた衣服でも、濡れれば動きづらい。

 そうでなければ帰蝶と勢源の2人掛かりで倒せぬ敵はいない。


 それほど衣服とは戦闘に直結する。

 常在戦場を心がける武闘家や喧嘩自慢は、ジーンズすら敬遠し、なるべくダボついた衣服を選ぶ人すらいる。


 雨での戦いに備えての判断である。


 筆者も訓練の一環で、濡れたジーンズで上段回し蹴りを放った事があるが、ジーンズが足に張り付いて足が上がらず中段蹴りになってしまった。

 それでもなお、無理やり上段蹴りを放ったらジーンズの股の部分が豪快に破れてしまった。

 それ程、衣服は雨に弱く、戦闘においては不利になる。

 戦国時代なら猶更だ。


「それもありますが、もっと大きな原因は体捌きの問題です。2人掛かりの時はその弱点を某が補いましたが、此度の1対1では、致命傷になるやもしれませぬ」


「何だと!? ならばそれを知らせるべきでは……!?」


 延景は帰蝶なら決して無様な戦いはしないと信頼していた。

 綱成が幾ら強くても、最低でも引き分けには持ち込めると思っていたのだ。


「お勧めはしませぬ。身に着けた戦い方を急に変えるのは致命傷になりかねません。戦闘中に迷ったらそれこそ最悪です。ならば生きて帰る事を祈るしかありません。何か教えるならこの一騎打ちの後です」


 迷いは死に直結する。

 それなのに、惑わすアドバイスなど、いくら正論でも今は邪魔だ。


「教えられる状況で決着が付けば良いがな……! 斎藤殿……!」


「それは後遺症無く勝った場合。負ければ高確率で命はありますまい。こんな事ならもっと中条流を見せておけば良かったと思うております」


 勢源は簡単に『見せる』と言うが、流派の技術は本来門外不出。

 無関係な人間に見られたからには殺さねばならぬ事もある。

 特に必殺奥義や、流派の根幹に関わる秘伝の技術は、見られたからには必ず殺し、伝える場合には相手の技量と信頼性が何よりも重要だ。

 必殺技は知らないから必殺であり、知られれば通常の技になり果てる。

 未熟者に教えて流派の株を落とされても困るし、ベラベラ喋られても困る。


 だが勢源は帰蝶を信頼と実力に問題ない人間と判断した。


(七里頼周との戦いで何か吸収していてくれれば或いは……)


 勢源はそう願わずにはいられなかった。



【越後国/三国峠出口北 北条軍】


「左衛門(綱成)、準備は良いか?」


「はッ! いつでも行けますぞ!」


 氏康の問いに綱成は力強く答えた。

 鎧兜に槍に大小二刀、上級武士が身に着けられる物は全て身に着けたフル装備。

 どんな窮地も己の体とこの槍で凌いで道を切り開いてきた。


「お主には今更言うまでもないが、飛騨で見たあの御方は本当に凄まじかった」


 氏政が、綱成と涼春と共に見た帰蝶の戦いを思い出し身震いする。


「鬼神と言うに相応しい戦いじゃったと思う。お主が負ける姿を想像するのは難しいが、アレを見た後では勝つ姿を想像するのも難しい。お主の口癖の様に『勝った』と言ってやりたいがな」


 綱成は戦場で『勝った! 勝った!』と声を上げつつ味方を鼓舞する。

 またそれ以上に、その声は敵にとって『地黄八幡北条綱成』の存在の証明であり、恐怖と悪夢の象徴だ。

 一方で、地黄八幡の異名に釣られ、名を上げようと綱成に挑む豪傑は数知れずだが、結果はこの通り、この場に五体満足で綱成が存在している事が何よりの強さの証明だ。


「お主を失うは北条の支柱の損失であり、ワシの稽古相手の損失でもある。必ず五体満足で勝つのじゃ!」


「フフフ。腕一本位は犠牲にしないと勝てないと思っておりましたが、五体満足での帰還がご命令とあれば、最善を尽くしましょう」 


 帰蝶は綱成の戦いを直に見ていないが、綱成は帰蝶の戦いを直に見ている。

 これはアドバンテージなのだろうか?

 見たからこそ油断できぬ相手と認識しているが、見てしまったからこそ、余計な緊張感を背負ってしまっている気がしてならない。


「これは武者震いと信じたいですな……!」


 綱成の腕が痙攣している。


「ある意味、初陣より緊張していますが、この緊張を受け入れ飲み込んでこそ勝機も見えましょう」


 自分の状態を正確に把握し、強がらず誤魔化さない。

 そうする事で、自然とリラックスできるのを綱成は長年の経験から知っている。


「ん? ……フフフ!」


「ど、どうした?」


 不敵な笑みとは違う、思い出し笑いの様な綱成の笑いに氏政は何事かと思う。


「いえ、涼春様がこの戦いを知ったら激怒するでしょうな、と思い出しました」


「あぁ……。確かに。妹に詰め寄られるのは勘弁してもらいたいのう。フフフ!」


 氏政と綱成は、容易に想像できる光景に笑い出してしまう。

 帰蝶を師と慕う涼春である。

 戦いを見たいに決まっているし、北条の者が帰蝶と殺しあうなど、あってはならないとも思っている。

 激怒も当然だ。

 氏政は怒りの涼春に張り倒される光景を想像し、笑ってしまうやら恐ろしいやらで、どういう結果になったら一番被害が少ないか計算し始めた。

 

 一方、氏康は違った。


「……もしそうなったら、ちょっと今川家には抗議しないとならんな」


 太原雪斎に鍛えられたのは知っているが、何がどうなって軍勢を指揮したり、吉川元春の腕を射る状況になったのか、何故そうする必要があったのか事情聴取が必要だと考えたが、『ワシはもう古い人間なのか?』と密かに悩んだのは内緒の話だ。


「よし!」


 そんな主君の悩みを他所に、綱成の体から闘気が放射され、余計な力みが消えた。


「万全だな」


 氏康は勝利を確信し、帰蝶が死なない様に心の中だけで祈る。

 間違っても殺すなとは命令できない。

 手加減して倒せる相手出ないのは、見ただけでわかる。

 ならば、帰蝶の生死は運だ。

 殺すには惜しい。

 適度な所で帰蝶が負けてくれるのが、理想の展開と氏康は思うのであった。



【越後国/三国峠出口北 斎藤軍】


「殿。そろそろです」


 遠藤直経が帰蝶に出陣の刻だと告げた。


「えぇ。……よし!」


 真っすぐ大地に立ち呼吸を整えていた帰蝶。

 これは訓練であると同時に、体調や体の歪みを矯正しつつ、今の状態の確認でもある。

 真っすぐ立つ。

 こんな簡単な事が、実はとてつもなく難しい。

 未来式超特訓で苦労して習得した技術の一つ。

 これのお陰で、バランス感覚が磨かれ、体と脳と意思との肉体の状態の差異を無くし、運動能力の向上に繋がる。


「お義姉様、大丈夫ですか?」


 織田於市が心配そうに尋ねる。


「問題ないわ! いきますか!」


 帰蝶も戦いの準備は整えている。

 薙刀に、流星圏、大小二刀を佩いている。

 ただし、鎧兜は身に着けていない。

 頭部は鉄板を付けた鉢巻き。

 胴体はいつもの華やかな拳法着。 

 腕と脛にはそれぞれ、小手と脛当。

 後は肩防具に袖を付けた、極めて軽装な姿だ。


 綱成が防御重視と言うよりは、普通の戦装束であるのに対し、帰蝶はよりによって胸部と腹を守る防具を身に着けていない。

 だが、これも勝つ可能性を高める為に考えた装備だ。

 パワーで勝てる可能性は無い。

 だから機動性で勝つ。


 日本の甲冑は世界的にも比較的自由が利く防具だが、それでも制限が無い分けでは無い。

 例えば腰を曲げる事は出来ても、背筋を逸らしたり、前傾姿勢をとる事は出来ない。

 帰蝶は自分の運動能力を考えて、防御を捨てたのだ。

 どうせ、一撃もらったら終わりなのだ。

 それにこの装備なら相手の狙いをコントロールしやすい。

 頭部や正中線を守る防具が無いのだから、狙われるに決まっている。

 そこに勝機を見出す作戦である。


「では闘技場までお供いたします」


「是非某に薙刀持ちをさせて下さい! 学ばせていただきます!」


 浅井長政が、激励を送り、太刀持ちならぬ薙刀持ちを願い出た。


「えぇ。じゃあお願いね。……楽しみだわ!」


 そう言って帰蝶は歩き出した。

 一切歪みの無い歩き姿は神々しさすら感じられる。


(この主君が倒されるハズが無い)


 直経は確信した。

 実戦で一度、己が完膚無きまで叩きのめした主君。

 邪魔さえ入らなければ討ち取れていたが、今は邪魔が入った事を感謝している。

 まだまだ己には及ばないまでも、全く油断できない主君の実力ならば、例え北条氏綱相手でも無様な戦いにはならないだろう。

 そう確信するのであった。



【越後国/三国峠出口北 仮設闘技場】


 およそ15mの正方形で作られた柵と搔盾(かいだて)の闘技場。

 搔盾とは本来地面に立てて、弓矢部隊が射撃しつつ身を隠すのに使われるが、今回は15m間隔で囲い、臨時の闘技場に仕立てあげた。

 隙間は2か所。

 それぞれ斎藤帰蝶と北条綱成が入場する場所で、入ったが最後、その隙間も閉じられ決着がつくまで撤去される事は無い。


 ギャラリーは、それぞれの家の侍大将から重臣、主君、或いはこの戦いを見せておきたいと期待する者に限られた。

 軍で囲わないのは、興奮した軍勢が雪崩れ込まない為の措置である。


「それでは今一度、此度の一騎打ちについて決まり事を説明する! 北条側が勝った場合、兵糧20万石と2500貫が進呈される。斎藤側が勝った場合は半分に減額される。引き分けの場合は兵糧15万石に1875貫とする。なお勝敗いずれの結果であれ越後に連れ去られた関東の民は返却され、また越前の名品も進呈する!」


 今回の仲裁役の一人でもある朝倉延景が、今一度仲裁条件を説明する。


「次、決着の定義について! まず討死は文句無く決着とし、即座に起き上がれない気絶や転倒(ダウン)も同様とする。致命傷の相打ちの場合は、最後まで立っていた方の勝利とする。同時に倒れ絶命、気絶した場合は引き分けとする。また『降参』による自主的敗北、また北条側は北条相模殿(氏政)、北条左京殿(氏康)と、斎藤側は遠藤喜右衛門殿(直経)、上杉越後守殿(政虎)を代表とする双方陣営からの『降伏』も認める! また囲いの外に逃げたら負けとするが、弾き出されてしまった場合は、速やかに闘技場に戻り再戦とする。乱入、助太刀の類は囲いの内側に侵入した側の負けとする。妨害も同様である! 以上、質問はあるか?」


 勝負の方法は一対一

 武器防具は自由。

 落命は当然、気絶も立ち上がれぬダウンも負けとする。

 降参は本人は当然、両陣営の代表者が代理で負けを認める事を許す。

 場外負けは、逃亡のみに適応される。

 乱入、助太刀は認めず侵入したら、侵入した側の負け。


「質問無ければ、両者代表、闘技場に入られよ!」


「よし。北条の武を見せつけてやれ!」


「はッ!」


 氏康に促され綱成が入場する。


「新九郎君(長政)。薙刀を」


「はッ! ご武運を!」


「お義姉様! 必ず勝ってご帰還を!」


「えぇ! 任せなさい!」


 延景の言葉に促され、帰蝶と綱成が入場し、代わりに延景が退場して柵と搔盾の外から二人の間に位置する場所に移動する。


「一対一の普段の戦場ではあり得ぬ状況じゃが、やる事は戦と同じ。一対一で戦う以外に特に条件はない。正々堂々相手を出し抜いて勝利を目指せ!」


「斎藤殿。某は全力で戦います。どうか遠慮なさらぬ様にお願い致す」


「ええ。地黄八幡の異名を持つ武士にして、兄上の心残り。全力で参ります」


「よし。では一旦両者入口まで戻られよ。鐘の合図で開始とし、次の鐘がなったら勝負ありとする」


 鐘は延景と、外部判定者の合計5人が持っている。

 延景が鳴らせば、何らかの決着がついた時。

 どちらかの陣営から鳴らされれば、それはギブアップの合図だ。


「それでは……始めぃッ!」


 延景の声と共に鐘の音が寒空に響いた。

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